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「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
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第45話 - 初めての告白

毎日2回更新

愛瑠は、いつものようにスマートフォンを手に取り、SNSの通知を確認した。レンとのやり取りは、今や日常の一部になっていた。Lunaの最新配信についての感想を語り合い、イベントの予想をし、時には他愛もない話で笑い合う。愛瑠にとって、彼との会話は居心地が良かった。


そんなある日、レンからDMが届いた。


「ちょっと話したいことがあるんだけど、時間ある?」


普段と違う雰囲気のメッセージに、愛瑠は少しだけ胸の奥がざわついた。


「大丈夫です。どうしました?」


そう返信すると、レンはすぐに打ち明けた。


「実は、ずっと前から思ってたんだけど……あいるさんのこと、もっと知りたいって思ってる。Lunaの話をするのも楽しいし、一緒にいて落ち着くんだ。特別だと感じてる」


愛瑠は画面を見つめたまま、指が止まった。


(これは……告白、なの?)


そんなこと、今まで考えたこともなかった。Lunaを推すことに全力を注ぎ、それが自分を支えてきた。レンとのやり取りも、同じ推しを愛する者同士の交流であって、それ以上のものだなんて思ってもみなかった。


どう返せばいいのか分からない。胸がドキドキして、呼吸が浅くなる。


「……そんな風に言ってもらえるなんて、驚きました。」


それだけを返すので精一杯だった。


「うん、急に言われたらびっくりするよね。でも、あいるさんのことが本当に特別に思えて……これからも仲良くしたいし、もっと一緒に色んなことを話したい。」


優しい言葉。まっすぐな気持ち。でも、愛瑠には、それを受け入れる勇気がなかった。


「私……自分に自信がないんです。Lunaを推すことが、私にとっての支えで……それ以上のことは、考えたことがなくて……」


絞り出すように言葉を綴る。


レンはすぐに返信を送ってこなかった。沈黙が重くのしかかる。


「そっか……うん、無理に答えを出さなくていいよ。俺は、あいるさんがLunaを大切に思ってること、ちゃんと分かってるから。」


愛瑠の胸が締めつけられた。


レンは本当に優しい。でも、今の自分には、Luna以外のものを大切にする余裕はないのかもしれない。


「ごめんなさい……」


そう打ち込んだ瞬間、二人の間に、見えない距離が生まれた気がした。

Xにも同時投稿中。X版はイメージ画像付き。

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