表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
31/100

第31話 - 暗闇からの視線

毎日2回更新

黒崎夕真にとって、Lunaは絶対的な存在だった。彼女の笑顔は、世界のすべてを覆う光であり、自分が生きる理由を示す羅針盤でもあった。だが、その感情は純粋な「推し」という範疇を超えていた。


「Lunaは……俺だけのものだ」


彼は大学の講義が終わると、決まって図書館の片隅に座り込み、スマートフォンを取り出した。Lunaの最新配信を繰り返し見ることで、彼はその瞬間だけ「彼女と繋がっている」感覚を得ていた。


だが、その思いは次第に歪みを見せ始めた。SNSのタイムラインを開くたびに、Lunaを語る他の推したちの言葉が彼の目に入る。


「彼女に触れるな……」


内心の呟きが、次第に怒りと嫉妬の感情に変わる。特に、自分と同じ大学に通う山崎光也の投稿は、彼にとって許しがたいものだった。光也のコメントにはLunaへの熱量が込められているが、夕真にとってそれは軽々しい「偽りの愛」に見えた。


「お前ごときが、Lunaを語るな」


夜、自室に戻った夕真はパソコンの画面に映るLunaの配信を見つめながら、コメント欄をスクロールする。その中に、光也の名前が目に入ると、怒りで画面を拳で叩きそうになるのを抑えた。


「いつか見せてやる……俺だけが本当に彼女を理解しているということを」


夕真は心の中でそう誓いながら、Lunaの笑顔にすがりつくように見入った。彼の推し活はすでに「愛」というより、彼女を独占しようとする執着へと変貌していた。

Xにも同時投稿中。X版はイメージ画像付き。

最新話はこちらをフォロー

https://x.com/bank26nt

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ