第30話 - 新たな推し活のスタート
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光也は机の上に広げたLunaのグッズを見つめながら、小さく息を吐いた。これまでの推し活は、自分だけがLunaを特別に思いたいという気持ちに支えられていた。だが、Echoとのやりとりや、推し活仲間との衝突を通じて、彼の中には新たな価値観が芽生え始めていた。
「応援の形は、ひとつじゃないんだよな……」
彼はスマートフォンを手に取り、SNSのアプリを開いた。Lunaの最新投稿が表示される。鮮やかな新衣装の写真に添えられたメッセージが、光也の胸を軽く叩いた。
「みんなの応援があるから、ここまで来れたよ!これからも一緒に夢を叶えていこうね!」
その言葉が、まるで自分への呼びかけのように響いた。光也は自分のアカウントのプロフィールを編集し、Lunaの応援用アカウントを新たに作成した。これまでの個人的な感情を超え、より多くの人と応援を共有する場所にしようと思ったのだ。
最初の投稿にはこう書いた。
「Lunaを全力で応援します!推し活はみんなで楽しむもの。新たな気持ちでスタートです!」
投稿を公開すると、すぐにいくつかの「いいね」がついた。推し活仲間のコメントも届き始める。
「新しい形、素敵ですね!」 「一緒に応援しましょう!」
その温かい反応に、光也は少し照れくさく笑った。これまで感じていた孤独感は、少しずつ溶けていくようだった。
その夜、彼はLunaの配信を見ながら、コメント欄で他のファンたちと楽しそうに会話を交わした。以前のような独占欲はもうなく、Lunaを応援することそのものが楽しいと心から思えた。
「これが、俺の新しい推し活なんだな……」
光也は画面の向こうで笑顔を見せるLunaに心の中で語りかけた。これからも変わらず彼女を応援し続ける決意を胸に秘めながら、新たな一歩を踏み出したのだった。
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