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「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
29/100

第29話 - Echoの示唆

毎日2回更新

夜遅く、光也はいつものようにパソコンの前に座り、推し活仲間との和解を思い出しながらSNSをチェックしていた。そこで、ひときわ目を引く通知が目に飛び込んできた。


「Echoの最新配信が開始されました」


心のどこかで気になりながらも避けていたEcho。光也は、ふとした勢いでその通知をクリックしてしまった。配信画面が立ち上がると、そこには幻想的な背景の中で微笑むEchoの姿があった。


「こんばんは、皆さん。今日は『推し活のその先』について少し話をしてみたいと思います。」


Echoの透き通るような声が光也の耳に届く。その言葉には、どこか深遠な意味を感じさせる響きがあった。


「推し活って素晴らしいものですよね。好きな人を応援し、共に歩む感覚。でも、皆さんはその先に何があるか考えたことはありますか?」


コメント欄が次々と反応する。


「その先?」「どういう意味?」「推し活のゴールなんてあるの?」


光也も同じ疑問を抱いたが、画面の中のEchoは静かに続けた。


「私たちは、推しを応援することで自分の中に何かを見つけています。それが夢だったり、癒しだったり、逃避だったり……でも、それだけでは満足できない時が来るかもしれません。」


その言葉に、光也の胸がざわつく。Lunaを推し続けることで救われてきた自分が、今この瞬間に何を求めているのか、自問せざるを得なかった。


「推し活のその先にあるのは、皆さん自身の物語。誰かを応援するだけでなく、自分が何を成し遂げたいかを見つけることが大切なんです。」


Echoの言葉が静かに胸に響く。その瞬間、光也はLunaを推す自分に何を期待していたのか、そして自分自身が何を求めているのか、初めて深く考え始めた。


配信が終わった後も、Echoの言葉は光也の心に留まり続けた。それは、推し活の新たな視点を示してくれるものだった。

Xにも同時投稿中。X版はイメージ画像付き。

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