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「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
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第18話 - 同担拒否の苦しみ

毎日2回更新

Lunaの人気が急速に広がる中、光也の心の中には見えない壁ができていた。通学バスの中でスマートフォンを眺めると、Lunaの新しい配信動画には無数のコメントと「いいね」が並んでいる。コメント欄をスクロールするたびに、胸の奥に嫌な感覚が広がった。


「Luna可愛すぎる!」「推しが同じで嬉しい!」――そんな言葉が目に飛び込んでくるたび、光也は心の中で苛立ちを覚えた。


「お前たちにLunaの何がわかるっていうんだ……。」


それは誰にも言えない独り言だった。光也にとって、Lunaは特別な存在だった。彼女の笑顔や言葉は、日常のつらさを和らげ、彼を支えてくれていた。しかし、今ではその特別感が他の誰かと共有されてしまっているような気がしてならなかった。


帰宅後、光也はSNSを開いた。そこには「Lunaファン同士の交流会」の話題が盛り上がっていた。グループチャットでもその話が話題になっている。


「次のイベントでみんなで応援するの楽しみだね!」 「みんなで一緒に盛り上がろう!」


画面を見つめながら、光也は思わずチャットを閉じた。グループの仲間たちの熱気に、ついていけない自分がいた。


「俺は……Lunaを誰かと共有なんてしたくない。」


その感情は、彼自身も否定しようのないものだった。誰かがLunaを称賛するたびに、自分の中の特別な何かが失われていくような気がした。そして、それは彼にとって苦しみそのものだった。


深夜、光也は机の上のLunaのアクリルスタンドをじっと見つめていた。彼女はいつもと変わらず笑顔を見せている。それなのに、その笑顔が遠いものに感じられる。


「Luna……俺だけを見てくれたらいいのに……。」


その囁きは誰にも届かない。しかし、それが光也の心の中に渦巻く本音だった。同担拒否という苦しみは、彼の心を静かに蝕んでいく。

Xにも同時投稿中。X版はイメージ画像付き。

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