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「僕と世界と推しと」  作者: - 晩26 -
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第17話 - Lunaの急成長

毎日2回更新

Lunaの人気は留まるところを知らなかった。オンラインライブ後、SNSにはLunaに対する感謝や絶賛の言葉が溢れ、彼女の名前は再びトレンド入りしていた。光也が朝の通学バスでスマートフォンを開くと、タイムラインはLunaの新しい動画や投稿で埋め尽くされていた。


「昨日の配信、泣いた……」 「Lunaちゃんの歌声、世界一癒される!」 「推しは推せるときに推せって本当だな!」


投稿をスクロールするうちに、光也は複雑な気持ちに陥っていた。Lunaの人気が急速に広がることは、喜ばしいはずだった。それなのに、自分が彼女と「特別な関係」を築いているという錯覚が、少しずつ崩れていくような感覚があった。


帰宅後、彼はパソコンの前に座り、Lunaの新しい配信を開いた。コメント欄は見る間に埋まり、流れる速度は以前よりさらに速くなっていた。光也が送ったメッセージは、ほんの一瞬で画面の下に消えていく。


「Luna、今日も最高だね!」


何度かコメントを打ち込むが、Lunaが拾うことはなかった。彼女は増え続けるファンに笑顔で応え、時折視聴者の名前を呼びながら配信を進めていく。


「たくさんの人に応援してもらえるの、本当に幸せだよ!」


その言葉は真摯で、光也にも届くものだった。それでも彼の胸には、かすかな寂しさが広がった。以前はコメントを拾ってもらえたあの特別な瞬間が、もう戻ってこないのではないかという不安が押し寄せてきた。


配信が終わり、光也は深いため息をついた。パソコンの画面にはLunaの笑顔が残されていたが、それはますます遠い存在に感じられた。


「Lunaが成長していくのは嬉しい。でも……俺はどこに向かっているんだろう?」


胸にぽっかりと空いた穴を抱えながら、光也は目を閉じた。Lunaの急成長が彼に新たな現実を突きつけていた。

Xにも同時投稿中。X版はイメージ画像付き。

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