最終話 Forever, DARLING ! -Emile-
昨夜、薄く降り積もった雪が太陽に照らされて、まこと今日の晴れの日を華やかに演出していた。ん~、気持ちの良い朝だ。
使用人たちがせわしなく動きまわる屋敷の中、優雅な足取りでたどり着いたのはとある部屋。
ドアの隙間から中に入ると、そこには、純白の婚礼衣装を身にまとったエイプリル様が!
鏡の前で微笑むそのお姿に、私も思わず感嘆のため息をつかずにはいられなかった。ほぅ……お美しい。
そして両脇には、新婚ホヤホヤのステファン様とちょっと身長の伸びたフランシス様のお姿も。燕尾服がよくお似合いでいらっしゃる。
「姉さん、きれいだよ」
ミス・レイモンドと順調に交際している様子のフランシス様。
いつの間にか婚約をされていた時にはついに血迷ったかと誰もが心配しましたが、それ以来授業をサボることはなくなり、かなりの意識の変化があった模様。自慢の金髪も短く切りそろえられ、凛とした精悍な顔つきになられた。
「ふふ、ありがとうフランシス」
すっかり売れっ子小説家へと変貌を遂げたエイプリル様。
ただの妄想娘が、今や侯爵家のイケメン次男坊をメロメロにさせるまでに成長したのだから末恐ろしい。エドワード様からの愛情を一身に受け、本当に彼女は素敵な女性になられた。
「お幸せに、エイプリル」
そして、ご結婚し、未来の伯爵としての自覚をさらに磨いていらっしゃるステファン様。
メリル様とは相変わらずラブラブなようで、これは跡取りが生まれるのも時間の問題か? でも時々、酔ったまま朝帰りして奥様からこっぴどく叱られているらしいですけどね(それでこそステファン様)。
こうして、それぞれの幸せを手にしたダーリング家の子供たちのお話もこれでおしまい。
いつか、彼らは自分の子供たちや孫たちに語って聞かせるのかもしれない。宝物のような恋物語を。
そして私も、彼らの行く末をこれからも見守っていこう。
ダーリング家よ、永遠に!
ようやく完結です。
いままで読んで下さった方々、ありがとうございました!




