ダブル林檎の『林檎シャーベット』とお手伝いのご褒美
「よいしょ!よいしょ!ふっ~~、疲れた。」
「よいちょ!よいちょ!ふっ~、ちゅかれた。」
「ふっ~~~、疲れたへけっ。」
「愛満~!皆の部屋から布団や枕、夏用布団を持って来たでござるよ。ココに置いておいたら良いでござるか?」
「うん、大丈夫だよ。皆重かったでしょう?忙しいだろうに僕のお手伝い頑張ってくれて、ありがとうね。」
愛之助やタリサ達が額に薄らと汗をにじませ。一生懸命愛満のお手伝いしてくれていた。
そんなある日、愛満宅では少々暑すぎるぐらいの良い天気を活用。
朝早くから愛満宅の全部屋で使われている布団を2階の客間一室に集め。愛満の力を使い丸洗いした後。
愛満達大好きなお日様の力を大いに借りて、丸洗いされた布団や枕達を乾かす為。
2階に有る広々したバルコニーに布団干し用の器具を並べ、沢山の布団を天日干していた。
◇◇◇◇◇
「ふぅ~~~、愛満。こっちの羽根布団、干し終わったでござるよ~~~!」
「愛満、こっちの肌布団も干し終わったよ~!」
「愛満、枕干し終わったへけっ~~~!」
「よしみちゅ、マヤラもおわちゃよ~~!」
お日様の日差しをサンサンと浴びながら、布団干しのお手伝いをしてくれていた愛之助達は、暑さで額から垂れる汗を拭いつつ。布団干しのお手伝いを完了させた事を愛満へと報告。
そのままバルコニー横の客間へと移動して、畳の上に倒れこむ。
そんな愛之助達からのお手伝い完了の報告に、自身もちまっ子な小さな体型をちょこまかと一生懸命動かし。
汗水垂らたらして布団干しを頑張っている愛満は、ついつい溢れてしまう笑みを溢しつつ。布団干しの作業の手を止め。
「ワッ~~、皆もう干し終えてくれたの!?本当にありがと~う。
僕の方もこの最後の1枚の肌布団干したら終わりだから、皆はさっきに茶屋に降りて涼んでたら良いよ。ありがとね。
あっ、それにね。こんなお天気が良い日に、重労働の布団干しのお手伝いを一生懸命頑張ってくれた皆にご褒美じゃないけど、茶屋で何か甘い物を献上しちゃうから楽しみに待っててね!」
今はぐったりとした少し疲れた様子で畳に横たわっているものの。
太陽の日差しがサンサンと降り注ぐ炎天下の中、重労働になる布団干しのお手伝いを愛之助達は率先して頑張ってくれ。
そんな愛之助達の姿を見ていた愛満は、愛之助達にお手伝いのご褒美に甘い物を振る舞う事を伝えると
「本当へけっか?ヤッターへけっ!」
「ヤッチャ~♪」
「ヤッタ~♪あっ、愛満愛満!あのね、僕布団干しで汗いっぱいかいちゃったから、出来たらで良いんだけど、冷たい物が食べたいなぁ~♪」
「おっ!タリサ、それは良いでござるね♪
愛満、どうせなら拙者もこのお手伝いで火照った体を静めるような、冷たい物が食べたいでござるよ!」
さっき程までの少しぐったりした様子が嘘のよう。元気いっぱいその場で跳び跳ね、大喜びしたマヤラや光貴に加え。
タリサや愛之助などは、ちゃっかり愛満に冷たい物(甘味)が食べたいとおねだりをし。
愛満がそんなお願いを微笑みながら了承すると、嬉しそうにスキップしながら茶屋へと移動し始め。
途中何やら不思議そうに考え始めた愛之助やタリサ達が階段途中で立ち止まり。
「しかし愛満、なぜ羽根布団だけは陰干しにするでござるか?」
布団を干すさい愛満に言われ。羽根布団だけを影干しした愛之助や
「僕も思った。羽根根布団もだけど、何で布団を乾かすまで魔法で全て終わらせなかったの?」
普通、魔法が使える者ならば生活魔法程度の簡単な魔法なら、全ての作業をチャチャッと魔法で終わらせてしまう所。
愛満はわざわざ、魔法を使って丸洗いした布団や枕を天日干しする事にこだわり。
そんな愛用の姿に、自分達が住む街を1人で造り上げるくらいのとてつもない力が有る魔法の使い手なのに不思議だなぁとフッと思い。愛之助やタリサが愛満へと質問する。
「あぁ、それはね。羽根布団は色あせ防止と中の羽根を傷めない為に陰干ししたんだ。
そもそも羽根布団は、日陰で空気をたっぷり吸い込ませて乾かせば、羽布団の羽根がふっくらした羽根布団に復活するんだ。」
愛之助からの質問の羽根布団だけを日陰干しする訳を答え。
「それからタリサの質問の布団を天日干しする訳はね。
タリサの言う通り。魔法でチャチャッと終わらせちゃえば、今日みたいに大変な思いをして布団を干す手間隙がかからず。本当に楽なんだと思うんだ。
けどね。お日様の下で乾かせば、お日様が布団にパワーをくれるし。怖い夢なんかから布団で眠ってる人を守ってくれると思うんだ。
それに毎日ぐっすり、安心して眠れるようにパワーも貸してくれるとも思うし。」
タリサからの質問にも答え。更に続けて
「どう、愛之助もタリサも2人からの質問の答えになった?疑問は解決した?
まぁ、僕も偉そうに言ってるけど、どっちも婆ちゃんから教わった受け売りになるんだよね。
だから本当は、僕も詳しくは解らないんだけど、ゴメンね。」
最後は少しおどけた様子で謝り。
そんな愛満の話を聞いた愛之助やタリサ達2人は、何やら大いに納得してくれ様子で
「ヘェ~~そうであったでござるか!
そう言う訳ならば、羽根布団は原則陰干しで決まりでござるね。うんうん、勉強になったでござる。愛満、ありがとうでござる。」
「スゲ~~~!お日様のパワーて本当にスゴいんだね。全然気付かなかったや!
あっ、けどそう言えば、兄ちゃん達もお日様の下で育った野菜や植物は、お日様のパワーをいっーぱい貰って、元気いっぱいで美味しいぞって言ってたもんね。
そっかそっか!それなら僕もお日様のパワーをいっぱい浴びて、皆の力になれるよう、もっともっと頑張らなきゃ!」
タリサ達が楽しそうに話ていると。
先に茶屋へとたどり着いていた光貴とマヤラの2人が愛満達を迎えに来てくれて、5人は仲良く茶屋へと移動するのであった。
◇◇◇◇◇
「あっ~~~~、気持ちいい!やっぱり、この時期の『冷やしおしぼり』は冷たくて気持ちいいね!」
「つめちゃい~♪」
「気持ちいいへけっ~!」
「ふぅ~~~~♪寒い時期の暖かいおしぼりも最高でざるが、この時期の冷たいおしぼりもまた格別で、本当に気持ち良いでござるね。」
お客さん用に茶屋内の一角に常備して有る。おしぼり器から暑い時期限定の『冷たいおしぼり』を取り出し。
お手伝いで火照った顔や手等を『冷たいおしぼり』で拭いている愛之助達は、口ではおしぼりが気持ちいいと話ながらも瞳は茶屋内をキョロキョロさせ。
愛満が持ってきてくれるご褒美の冷たい甘味を今か今かと待っていて
そうしているとほどなくして、ワゴンに涼しげなガラスの器やコップを乗せた愛満と1人店番していた山背が台所から戻って来て
「みんな お待たせ!
皆が暑いなか布団干しお手伝いしてくれたご褒美の林檎ジャムと林檎ジュースを使用した『林檎シャーベット』だよ。」
首を長くして待っていた愛之助やタリサ達の前に涼しげなガラスの器に盛り付けられた。林檎の果肉入りで、ほんのり黄金色した『林檎シャーベット』
タリサ達が最近ハマっている、シュワシュワした喉越しが楽しいと話す『サイダー』を置いてあげる。
「えっ?林檎ジャムと林檎ジュースの林檎シャーベット………………シャーベットって何だたっけ?」
自身の目の前に置かれた『林檎シャーベット』に興味津々の様子のタリサが愛満に問いかける。
「あれ?タリサ達『シャーベット』食べた事なかったけ?……まぁ、いいか。
あのね。『シャーベット』はね、果物を主に使った氷菓子の氷菓と言う甘味になるんだよ。
それから目の前に有る『林檎シャーベット』はね。
手早く出来るようにと考え。お手軽に果肉入りの『林檎ジャム』に『果汁100%林檎ジュース』を混ぜ合わせて作ったんだ。
だから林檎ジャムとジュースを混ぜ合わせた液を冷蔵庫で冷やしながら、氷かけたらフォークで解してね。
同じ作業を3~4回繰り返して作った『林檎シャーベット』になるんだ。」
それぞれの前に置かれた『林檎シャーベット』の作り方を手短に話。
そんな愛満の話を少々ヨダレを垂らしかけながら聞いてるタリサ達の様子に気付くと、慌てた様子で
「あっ!いけない、いけない。ほら、林檎シャーベットが溶けちゃうから皆食べ始めちゃって大丈夫だよ。
それに一番簡単に言えば、シャーベットとは氷のお菓子なるんだよ。」
話して、林檎シャーベットが溶ける前に食べるように進め。
「ヘェ~~~!シャーベットて氷のお菓子なんだね。それは冷たくて美味しそう~~♪いただきます!」
愛満の話を聞いて『シャーベット』の疑問が解けたタリサは、大きく口を開け。スプーンに山盛りに取った『林檎シャーベット』を一口食べ。
「う~~~ん、冷たい!けどシャリシャリしてて、林檎の味が口中に広がってスゴく美味しいの!」
幸せそうに満面の笑みを浮かべ。体を左右に揺らしながら、初めて食べた『林檎シャーベット』の美味しさを愛満に伝える。
するとタリサの隣に座り。夢中な様子で『林檎シャーベット』を食べていたマヤラ達も
「おいちい~♪マヤラ、これちゅき!」
「美味しいへけっ!
シャーベットのシャリシャリした食感も美味しいへけっが、林檎ジャムの(林檎の)果肉がシャーベットとはまた違う食感で、口の中で2つの食感が楽しめて楽しいへけっ♪」
「………モグモグ……………うんうん、林檎味のシャーベットは初めて食べたでござるが、本当に美味しいでござるね。
それに一口食べる事に布団干しで火照った体が冷えてきて、体の中から涼しくなってきた気がするでござるよ!
暑い時期に食べるアイスクリームも格別でござるが、やはりシャーベットもまた格別でござるね。
………モグモグ………モグモグ……うんうん、暑い季節にピッタリでござる!
しかし、山背。そんなに勢い良く食べたら頭が痛くなるでござるよ。」
「な~に大丈夫じゃ!ワシは冷たい物には昔から強………く……て……………………う~~ぅ………………何なのじゃーこれは!あ、頭が割れるように痛いのじゃー!
……………………誰か助けてくれなのじゃ!……う~ぅ痛いのじゃー!……………!!!!!」
「………ハァ~~~、だから言ったでござろう。はいコレ、温かいお茶でござるよ。」
山背が愛之助の忠告を聞かずにシャーベットを勢い良く食べ進め。冷たい物を一気に食べるとなる症状の1つ。頭が痛くなる等の症状に襲われ苦しむなか。
その日の万次郎茶屋も笑いの耐えない平和な1日が過ぎていくのであった。
《ダブル林檎の『林檎シャーベット』とお手伝いのご褒美の登場人物》
・愛満=今回も安定の婆ちゃん子
・愛之助=汗水垂らして大好きな兄者のお手伝いを頑張る!
・タリサ=汗水垂らして大好きな愛満のお手伝い頑張る!
最近、何でも不思議がり知りたがる、何故何故ボーイに
・マヤラ=小さいながらも汗水垂らして大好きな愛満のお手伝い頑張る!
・光貴=汗水垂らして大好きな愛満のお手伝い頑張る!
・山背=愛満や愛之助達がお手伝いを頑張っている間、1人万次郎茶屋の店番を頑張る!
愛之助の忠告を聞かず、冷たいシャーベットを一気食いして頭痛に苦しむ




