前へ目次 次へ PR 7/8 :7 例年よりはやい夏の足の進みに、僕の気持ちは追いついてこなかった。 でも、そんな僕のことなんて、なんの考慮にも入れてもらえない。 二学期はやって来る。 僕にも、そして、キイのもとにも。 「今日で最後?」 「そうだね」 「さよならできるね、この無責任な空間とも」 「強がるなよ」 キイは、ただ、窓の外を見てるだけだった。 犬も女性も見えない、窓の外を。 いよいよ、二学期が来る。 僕にも、そして、キイのもとにも。二学期は、勝手に。