表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/8

:5

いつの間にか、眠っていた。


となりでは、カウンターに突っ伏して、キイの寝息が聞こえる。

キイを起こさないように、ゆっくりと、硬くなった体を動かしてみる。


窓の外では、重い雲が海を黒く染めていた。

僕の心が、そのまま目の前にあって、海は、それを否応なく映す。

背けたくなる光景に、なつかしさも、心の扉が開くことも。


灰色のその海の上で、空が光り、その数秒あと、神さまの声があった。


世界と離れてしまうって、こんな感じか。


僕だけが取り残されていたらと不安になる。

僕だけが取り残されたわけじゃないと安心する。


結局、雨にはならなかった。

それでも湿った風は、熱を奪っていった。

波の音ですら、ひんやりしている。


灰色の海が、僕を見ている。

その視線が、僕をとらえて離してくれない。


雨が降って、僕のこの不安を、すっかり流してくれればよかったのに。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ