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ライラと友達  作者: 角刈りチーズ
第一章 ほどほどの居場所
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第4話 進化

ーーー2人がダンジョンに潜り始めた少し後、

クエスト報告のためダイヤはギルドに戻ってきた。

いつも通り、受付のマーサさんと飲んだくれてるスタインしかいない。

閑散としているけど、ホームに帰ってきた実感が沸く。

「いや~今回は大変だったよ。」

「ふふふ、今回はどんな無茶をされたのチャコちゃん?」マーサさんがあきれ顔で微笑んでる。

「残念ながら、今回はダイヤのせいではありません。」

「残念ってなんだよ!」

チャコのやつはいつも一言余計だ。

同い年の癖に昔っから俺のことを子供みたいに扱ってくる。

いい迷惑だ。

「いつも迷惑かけてるのは事実でしょ。」チャコのいい方にムッとする。

「はいはい、喧嘩はそのぐらいにして。きちんとクエスト報告してね。」マーサさんが手を叩く。

「あんまり痴話喧嘩でマーサを困らせるなよぉ~」

「「うるさい!」」

スタインさんの余計な一言に思わず息が合う。

「それで、何が大変だったの?確か依頼は・・・オーリン渓谷でコボルトの討伐だったかしら?2人なら楽勝だと思ったけど?」

「楽勝でしたよ。コボルト程度に後れは取りません。」

「じゃあ何があったの?」

「あいつら・・・成長したんです。」

ダイヤは起きたことを包み隠さず話した。


コボルトを倒しているさなか、1匹の魔力が急に高まった。

黒い光を放ったかと思ったら、いつの間にか毛色が赤く変わっていた。

「・・・コボルトの色が変わった?」

「はい。毛の色もですが、体も二回りは大きくなってましたので、あれはグレートコボルトだったと思います。」チャコが記憶をたどるように宙を見た。

「グレートコボルトだなんて・・・危険度の高い魔物よ。怪我はないの?」

「複数いたらやばいですけど、1匹ならおれたちなら楽勝です!」

おれの返事にマーサさんは少し安心したようだ。

「魔物の・・・進化じゃな。」

いつの間にかマスターがマーサさんのそばに立っていた。

気配なく近くに来るのはびっくりするのでやめてほしい。

「進化・・・ですか?」

「そうじゃ。詳しい原因は分かっておらんが、魔力を多く持つことで存在そのものが変わる、それが進化じゃ。だがそんなのは大昔の記録にしか残っておらん。」

「何か問題が?」

マーサさんの顔から笑顔が消えてる。

「ある。記録によると、当時は各地に広がっていったとある。オーリン渓谷周辺はしばらく要警戒じゃ。」

「わかりました。他のギルドにも連絡します。」

そう言ってマーサさんはすぐに手紙を準備し始めた。

思ったよりも大ごとな雰囲気に息をのむ。

「それからオーリン渓谷じゃと近くのノービアースに行った2人が心配じゃ。スタイン!」

ぱっと振り返ると先ほどまで飲んだくれていたのがウソのように、ピシッと装備を整えたスタインさんが立っていた。

「心配すんな爺さん。サクッと行ってくるよ。」

「頼む。」

そういって颯爽とギルドから出ていった。

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