黒柴犬王子は空を見上げる。
あそこにどうにいきましょうか?
空に浮かぶ浮遊大陸を見ながらそう思った。
「お兄ちゃん~本当に一人でいくつもり~?」
能天気な妹がブンブンてをふった。
「もちろんいきますよ。」
俺はそういいながら浮遊大陸を見た。
雲の間にキラキラしながらゆっくりと動いている。
早くとんだほうがよさそうです。
「私も行こうか?」
作業着な妹がすちゃと鉈を取り出した。
半獣人な妹はほぼ人型に黒柴犬の耳と尻尾がついてる。
呑気な可愛い顔と鉈が合わない…。
「あなたの婚約者がゆるしませんし大丈夫ですよ。」
私はため息をついた。
これが姉なら一も二もなく頼んでる。
姉なら強いだけでなく駆け引きもできますしね。
「婚約者のバイトやすんでもいいよ、最低賃金以下だし。」
コロンがのんきに言った。
風の魔族に何か指示していた金の長い髪の麗人が振り向いたそのまま足早にちかずいてくる。
後ろには長いウサギのような耳に妖精のような透けた羽根を持つ魔獣が風の妖精のような透けた羽根を持つ魔族にしたがって伏せている。
「義兄上の頼みとあれば手を貸すのはやぶさかでないですが…。」
金の長い髪に紫の瞳の麗人が後からコロンを抱き締めた。
「オーロラスト様、暑いです。」
妹は身じろぎした。
明らかに顔が赤い。
「コロン。」
有力国の次代魔王はコロンに甘くささやいてコロンの耳をアマガミした。
あ…とコロンが声をだした。
妹の濡れ場?見たくないです…。
ローブを羽織って特徴的な耳と尻尾をかくす。
「ともかくいって来ます、オーロラスト殿下、ご協力ありがとうございます。」
丁重に礼をして麗人を見た。
「……無事に帰ってきてください。」
あまり気のない励ましをされた。
「お、オーロラスト…。」
妹はもう…ぐにゃぐにゃですね…。
私は伏せる風の魔獣にのぼった。
風の魔族がその後ろにのって手綱を持つ。
バイト婚約者だといっていましたが…どうみても本気だと思うのですが…。
バイト最低賃金以下だよ~キューキューとこの間の通信で泣いていましたが…24時間換算だとすごいことに…。
ちらっとみると極甘い笑みをオーロラスト殿下が浮かべていたのでめをそらした。
たぶん…本気だ…コロン…ごめん、助けてやれそうにないです。
だいたい黒柴犬の男は体力がないのが難点ですからね。
おしとやかのほうが婿入りに有利です。
俺は…実はおしとやかではないです…。
だから外国婿入りは大歓迎です。
あんなに愛しい何て思いませんでした。
甘く妹を可愛がるオーロラスト殿下気持ちがわかります。
この人ならこの大天然の妹を任せられる…。
「妹をよろしくお願いいたします。」
風の魔獣の上から頭を下げた。
一応、あれでも黒柴犬の王女だ女なんだし何とかするでしょう。
「はい、義兄上。」
笑みをうかべてコロンを抱き上げた。
「お兄ちゃん…。」
潤んだ目でコロンが俺を見た。
たぶん、オーロラスト殿下のせいでしょうけど。
「行きます、お願いします。」
婚約者は絶対に取り戻します。
風の魔獣が空とんだ。
ローブが風に翻ってヒラヒラした。
手でローブを押さえる。
空を飛ぶ機会はそんなにない。
闇の魔神族に婿入りしたときは…あそこは浮遊大陸ではなく…。
崖にある宮殿と街…常に暗い空間には星が瞬いていて…。
闇の一族はそらはとべても光の空間にいけない…。
だから…妹を…オーロラスト殿下を頼ったですけど…。
あの調子でいくと甥とか姪が早くにできそうですね…。
俺も早くアフィールーノコ…ノコと結婚したいです。
風の魔獣が羽根を羽ばたかせる。
ローブが風にヒラヒラした。
「大丈夫ですか?」
妖精のような透けた羽根を持つ風の魔族が聞いた。
「はい。」
俺はそういいながら浮遊大陸を見据えた。
列柱立ち並ぶ水晶作りの宮殿が中央に見えた。
下には光の魔神族の光を取り入れる透明な結晶でできた街が見える。
嘘みたいにきれいだ。
薄い色の羽根の衛兵がこちらに飛んでくる。
「通行書を見せていただきましょう。」
丁寧に対応してくるところをみると正体はばれてないらしい。
「魔王国のものです。」
風の魔族が通行書をだした。
「確かに…そちらは…。」
衛兵がローブをのぞきこもうとした。
…光の魔神族に黒柴犬の区別はつかないと思うが…。
「コボルトですね…。」
衛兵がローブに手をかけようとした瞬間宮殿の水晶がはぜた。
「な、何事?」
衛兵はあわてて宮殿に飛んでいった。
「……今のうちに行きますか?」
風の魔族がにっと笑った。
さっきの爆発で結界が緩んだようだ。
「お願いします。」
俺はニヤリとした。
風の魔獣が浮遊大陸に飛び込んでいく。
ノコ…待っていてください。
俺がきっと助け出します。
そして俺の大事な宝物を奪った光の魔神族…。
きっちり報復させていただきます。
ええ…だからわざわざ妹の夫(予定)に色々たのんだのですから…。
借りいずれかえさないといけませんね。
水晶の煌めきがノコの髪の毛を思い出させた。
取り戻したらもう、離しません。
一生一緒にいましょう…。
こんなに執着するとは思いませんでした。
ノコ、まっていてください。
すぐに助けに…奪い返しに行きます。
駄文を読んでいただきありがとうございます♪




