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神様が俺の恋路に茶々入れてくる   作者: ラマ
 忍者入門編 己の進む道を探す
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21話 気持ち

21話


 俺が悩みを告げてしばらく時が経ったような気がする。

 

「もしかしたら、私はあなたの経験に似た経験をしたことが有るかもしれない。

 私は昔好きな人のように成りたくて、近づきたくて君のように行動を始めたことがある。

 始めた頃はその人の事を考えながらやってた、でもいつの間にかその人の事を考えなくても気づくと体が勝手に動いてた」


 同じだと思った、俺も体が勝手動いてたことがあった。


「それじゃあ、その人への想いは弱まったのか?」


「そんなことはないわ、その時の私の気持ちはその人への気持ちがなくなったわけじゃない、ただ他にも大事な想いが生まれてたの。

 私はその時生まれたけどあなたは好きな人に会う前からあったんでしょ、友達の思うままにやればいいと言う意見に私も賛成」



「そっか、分かった気がする、同じ立場の人の話を聞けてようやくすっきりした。ありがとう、あなたの名前を聞いてもいいか?

 君は俺の名前を知ってるけど俺は知らない、もし次会ったときなんて声かければいいか分からないからさ」


「私は見越絵理(みこしえり)よ、今度はぶつからずに会いたいわね」

 ミコさんは眩い笑顔で答えてくれた。

 俺はミコさんが好きになった、好きになった人の為に行動を起こす所に共感できるし、こんなに親切なんだから絶対友達になりたい。


「ああ、そうだよな俺もそう思う。

 なあ、君はまだその人の事を好きななのか?」


「っ、ええそうよ。私まだその人が好き」


「そっか、じゃあ俺の力が必要な時は電話してくれ君は恩人だから俺が恋のキューピッドにでもなんでもするからさ」


「えっ、あ、うん、じゃあ私も教える」


 俺は携帯電話の番号とアドレスを教えるとミコさんも教えてくれて、 いつかまた会う日を願いながら別れた。

 その後の俺は調子を取り戻しいつも以上に張り切ってランニングを再開した。

 その日の夜はぐっすり眠ることができた



 翌朝、俺はいつもより元気だった、昨日の夜からやる気が普段以上に溢れている気がするぜ。

 よっしゃー、今日も気合い入れて掃除をするぞ!


「おはよう!、葵今日も気合い入れて掃除するぞ!」


「よかった、やる気が出てきたんだね」


「ああ、別に小春さん以外の理由があってもいいやって納得できたんだ、昨日の夕方俺みたいな人に会ってな、その人に相談したら吹っ切れたんだ」


 この日の掃除はいつも会っている近所のおじいさんたちに張り切ってるねと言われる程度に頑張った。


「へえ、ヒナタみたいな人がいたんだ会ってみたいな。

 それで今日、ヒナタはこれからどうするんだっけ?」


「ああ、昨日の夜タカトからメールがあってさ、8時頃には美冬先輩が迎えに来るらしい」


「そっか、僕はサッカーの練習があっていけないけど、応援してる頑張ってね」


 葵は最近は中学生の先輩と熱心に練習している。

 いつも俺に付き合ってもらっていたが今回からは葵に手伝ってもらわずに頑張ろう。


「葵も練習がんばれよ」


 家へと帰った俺は自分の部屋の掃除をしながら待っていた。

 俺は気付いたけどきれい好きなんだ、休みの日になると毎朝近所の掃除の後部屋も自分から掃除している。


 コンコン、窓の方から音がする、振り向くと窓の外にメイド服姿の美冬先輩がどや顔で立っていた。俺は急いで鍵を開ける。


「やあ、ヒナタ君、元気かい? 僕は君に何から教えようかワクワクして眠れなかったよ。

 その顔はどうやらやる気が出てきたみたいだね、結構それじゃあ早速道場に向かおうか、今日は夜までずっと特訓だから大変だよ。

 玄関前で待ってるから早く来てね」


 そう言うと先輩は二階の窓から飛び下りていった。


「母さん友達の家に行ってくる、帰りは夕方くらいになると思う」


「はーい、いってらしゃい、気を付けてね」


 俺が玄関を出ると段ボール箱を持っている美冬先輩が待っていた。

 なんだその段ボール以前美冬先輩は燃えるビデオレターを持ってきてんだよな。

 そうだ思い出した、昨日おいて帰った教科書大量にあった教科書の一部だな。


「美冬先輩わざわざ俺の忍者の教科書持ってきてくれたんですね」


「え、あれならまだ別荘にあると思うよ。今日僕が持ってきたのは特訓道具をプレゼントするためだよ」


 そう言うと美冬先輩は段ボール箱を開け中から定番のトレーニンググッズを取り出した。


「リストバンドにシューズをプレゼントしてくれるんですか」


 先輩がくれたのは紺色のリストバンドと黒いシューズだった。


「早速、着けて見てくれないかな、大丈夫ならこのまま走って近くの道場までいくよ」


 新品のようだ、まさかこんなものをもらえるなんて、俺は美冬先輩の心遣いに感激した。


「は、はい早速、お、重っ、これって重すぎませんか?

 リストバンドは普通みたいですけどシューズが持ち上がらないんですけど」


「ああ、シューズはきちんと両足に着けて、うんよし、それでこれが地図ね。

 この状態で十二時までに道場に来てね、じゃあまた後でねぇ」


 先輩は笑って走り去ってしまった。

 これは試練だな。重しりにより到底走ることが出来ない状態でたどり着けるかどうかで俺の覚悟を知りたいんだな。

 やってやるぜ、ここからは大体五キロやればできるさ。



 俺は三キロほど地図に従って進んでいくと行くと坂道が増え、道が険しくなってきた


「はあはあ……」


 山道は思った以上にきついな、地図じゃ残り二キロだけど登らないといけないから予想以上にきつい

 きっとこの重くないリストバンドにはGPSが仕込まれていて忍者であるも美冬先輩ならおかしくない。

 ずるいことをすればきっとばれるな。


 いや、待て違うだろ俺は楽する為に修業しているんじゃない、俺は成長するために行くんだ、男として人として強く成るために。

 俺は気付いたんだ、人に感謝されている内に心の中で達成感と人の笑顔に喜びを感じていた事を。そして俺自身の人としての成長を感じられた。

 俺は他人の笑顔の為に頑張ることはできないのかもしれない、でも真の男になるっていう目的と一緒ならなんでもできる気がする。


 俺はただ逃げたくなかったんだ。

 それにもしカトリーヌに敵意を向けられたけどもしそれを乗り越えられたなら、もし厳しい箱尾さんの修業を乗り越えられたなら俺は人として成長できると思う、そして小春さん(人)を助けられるような男になるのなら俺は今までに味わった事のない喜びが味わえるはずだ。


「そうだよ、俺の目標はこんなところにはない早く美冬先輩を認めさせてさっさと箱尾さんに弟子入りだ!

 あれ、リストバンドの色が薄くなってる俺の汗でこんなにも早く色褪せてしまったのか」

 

 俺は自身の決意を述べ拳を握りしめたときてに着けていたリストバンドが色褪せてしまっていることに気付いた。

 くそ、折角の新品だったのに、地味にショックだぜ。


 はぁ、でも進むしかないか……。


 







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