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第23話【クロード編】:圧勝と、変わらぬ絆

「な……何者だ貴様ぁっ! どこから湧いて出たっ!?」


武闘派幹部のガルドスが、突如現れた謎の青年・クロードに向かって剣を突きつけ、激昂の声をあげた。

クロードから溢れ出る異常な存在感に、本能的な恐怖を感じ取ったガルドスは、狂ったように叫ぶ。


「殺せ! 殺せぇぇっ! 敵はたった一人だ! 潰せぇぇっ!!」


ガルドスの怒号に応え、周囲を取り囲んでいた数十体の武闘派精鋭兵たちと、片腕を失って狂乱する超巨大『暴食魔獣』が、地響きを立てて一斉にクロードへと襲いかかってきた。


鋭い槍や斧、凶悪な攻撃魔法の嵐が、クロードの一点に集中して降り注ぐ。


「クロード、危ないっ!」


プラムが思わず叫んだ。

しかし、クロードの表情には微かな動揺すら浮かんでいなかった。

彼は静かに前へ一歩踏み出すと、漆黒のコートの袖から右手をそっとかざした。


「四天王のプラムをここまで追い詰めたのは見事だが……これ以上、僕の大切な同僚や仲間をやらせるわけにはいかないな」


クロードの瞳が、漆黒から深遠な紫紺へと輝きを変える。


『アビス・プレッシャー』


次の瞬間——空間そのものが変質した。


ドオォォォォォォンッ!!!!!!


見えない「莫大な重力の質量」が、大空洞と広場全体を真上から圧殺するように叩きつけられた。


「グガッ……!? な、なんだこの魔力は……!? からだ、が……つぶれ……っ!?」


襲いかかってきていた数十体の武闘派兵士たちが、一瞬にして石畳へ叩きつけられ、地面に顔を埋めたまま指一本動かせなくなった。

山ほどもあった超巨大な『暴食魔獣』すらも、その絶大な圧力に耐えかねて悲鳴をあげ、巨躯を地面にめり込ませて動けなくなっている。


クロードは命を奪うことまではせず、彼らの魔力回路と骨格だけを正確に粉砕し、完全に戦闘不能の状態へと追い込んだのだ。


ほんのわずか、数秒の出来事。


「ひ……ひぃぃぃっ!? バケモノ……バケモノだぁぁぁっ!!」


唯一、後方にいたため直撃を免れた幹部ガルドスは、腰を抜かして悲鳴をあげると、這いずるようにして逃げ出していった。


「ふぅ……よし、これで片付いたな」


クロードは静かに魔力を収めると、呆然としているプラムのもとへ歩み寄り、膝をついて手を差し伸べた。


「怪我は大丈夫か、プラム? すぐに回復魔法をかけるよ」


クロードの手から温かな光が放たれ、プラムの身体の傷が急速に塞がっていく。

痛みが引いていく中で、プラムは引きつった苦笑いを浮かべながら、差し出された手を取って立ち上がった。


「はぁ……相変わらず無茶苦茶な強さだな、お前は……。一体どんな修羅場を潜り抜けてきたらそんな魔力になるんだよ?」


「ただの努力だよ。……ルシエラ様から連絡をもらって飛んできたんだ。無事でよかった」


「ああ、心から感謝するぜ、クロード。お前が来てくれなかったら、今頃俺はあの魔獣の胃袋の中だった」


二人は顔を見合わせ、四天王としての強い絆と信頼を確かめ合うように、互いの肩を軽く叩き合って爽やかに笑い合ったのだった——。

できる限り毎日投稿を続けていきたいと思っています!


お目通しいただけたのも何かのご縁ですので、これから毎日読みに来ていただけたらとても嬉しいです。


次回の更新もぜひ楽しみに待っていてくださいね!


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