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第20話:闇の密談と、仕掛けられた網

魔王軍・武闘派が占拠する暗く湿った地下要塞の一室。

重苦しい瘴気が満ちる部屋で、武闘派の幹部・ガラノスが不気味な笑みを浮かべながら、黒い通信魔導具に魔力を流し込んでいた。


「……ふはは、そうか。まんまと信じ込んでいるか」


魔導具の向こう側から、ノイズ混じりの低く冷徹な声が返ってくる。


『ああ。仲間を二人失って人数が減り、焦っていたところに少し親身になって接してやればこの様だ。俺を完全に信用しきっている……実に扱いやすい、おめでたい「勇者様」だよ』


ガラノスは満足そうに歪んだ口の端を舐めた。


「結構なことだ。世間では『勇者パーティー』などと持ち上げられているようだが、所詮は世間知らずのガキどもに過ぎん。……仕込みの段階は終えたな?」


『当然だ。奴らは今、自分たちが着実に強くなっていると錯覚している。近いうちに次の目的地へ誘導し、逃げ場のない死地へ追い込んでやるよ』


「ククク……よくやった。人間どもに『仲間の温もり』とやらをたっぷり味わわせた後、どん底の絶望へ叩き落としてやれ。全ては魔王様の御名のもとに」


『フッ……言われるまでもない。あのガキどもの泣き叫ぶ絶望の顔を見るのが楽しみだ……通信を切る』


パチリ、と魔導具の光が消える。


ガラノスは背もたれに深く体重をかけると、獰猛な肉食獣のような瞳を輝かせた。


「勇者バッシュ……お前の信じる『仲間の絆』とやらが、いかに脆く惨めなものか、じっくりと味わうがいい」


闇の中で、着々と「勇者一行」を絶望へ突き落とす凶悪な罠が張り巡らされていた。

その毒刃が、自分たちのすぐ隣にあることなど、バッシュたちはまだ知る由もなかった——。

できる限り毎日投稿を続けていきたいと思っています!


お目通しいただけたのも何かのご縁ですので、これから毎日読みに来ていただけたらとても嬉しいです。


次回の更新もぜひ楽しみに待っていてくださいね!


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