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第13話「『誰かに頼る』を学習したら、普通に連絡先を交換できた」
第13話「『誰かに頼る』を学習したら、普通に連絡先を交換できた」
朝。
窓から空を見る。雨だ。
マンション内、掲示板前。
麗子さんが合羽を着て立っていた。
傘も持っている。
「麗子さん、おはよう」
「・・・おはようございます」
「こないだ、大丈夫でした?」
「勝ちました」
「それは良かった」
何に勝ったのかは分からない。
麗子さんが言うなら、勝ちなんだと思う。
掲示板には、ゴミ出しのルールが貼られていた。
「雨ですね」
「・・・はい」
「麗子さん」
「はい」
「今度、不審者みたいな人、見つけたら」
「はい」
「お互い、声かけ合おうよ」
「・・・」
「僕にも、教えてほしい」
「分かりました」
「じゃあ連絡先の交換だね」
「・・・なるほど」
少し考えている。
でも連絡先の交換ができた。
たぶん。
麗子さんは“誰かに頼る”という選択肢が。
最初から抜け落ちているように思う。
それから。
たいてい何かと戦ってる気がする。
みんな無事で。
何事もなくて良かった。




