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異世界秘境キャンプ旅~キャンプオタクが失われた錬金術で快適生活。もふもふな守護猫タイガと巡る絶景と飯テロの旅~  作者: るあか
第二章 冒険者ギルド

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第12話 冒険者ギルド

 ゴンドラから降りて、目の前の城のような建物の中へと入る。


「うわぁ……」

「でっかいお家だね~!」

 俺の肩の上で、タイガがそう呟く。


 目の前にはだだっ広いロビーが広がっており、たくさんの人がひしめき合っていた。

 フロアの奥にはいくつものカウンターが設置されていて、制服を着た人たちが冒険者の対応をしていた。

 

 立ち止まって会話をしている人たちもいれば、あちこちにあるソファでくつろいでいる人たちもいる。

 そのほとんどの人が何かしらの武器を装備していた。


 この広さで〝支部〟か。冒険者ギルドって、めちゃくちゃ盛んなんだな……。

 日本では考えられない光景。これが、異世界か……。


 キョロキョロしながら奥へ進んでいくと、ドンッと誰かにぶつかってしまった。

「わっ、すみません!」

 慌てて謝ると、想像よりもずっと低い位置からおじさんの声が返ってきた。


「おっと、ごめんよ。大丈夫だったかい?」

 その声の位置まで視線を下げると、小さなおじさんがニコッと笑った。

 

 えっ、ちっさ! おじさんの背丈、俺の腰くらいまでしかない……!

 もしかして、この人も人間じゃない……!? 小人、的な。


「大丈夫です。こちらこそすみませんでした!」

 ペコペコと頭を下げると、小人のおじさんは「無事なら良かったよ」と言って去っていった。


 すげぇ、色んな種族がいる……!

 他にはどんな種族がいるのだろう。

 キョロキョロと見渡してみるけれど、人がいすぎて分かりにくかった。


 そして、このフロアの壁一面には、依頼書らしき黄土色の紙が張られている。

 そのうちの1枚を外し、カウンターへと持っていく男の姿が見えた。

 なるほど。ああやって依頼を受けるのか。


 俺があまりにもキョロキョロしているからか、カウンターにいる人と同じ制服を着たお姉さんに話しかけられた。

 お助けのギルド職員か。ありがたい……!

「何かお困りですか?」

「あっ、あの、初めてで……。素材の換金と冒険者登録をしたいんですけど……」


「そうでしたか! 冒険者ギルドへようこそ。素材はそちらの麻袋の中の物でよろしかったでしょうか?」

 ギルド職員は俺が担いでいる麻袋を指し示した。俺はコクンとうなずく。

「あっ、はい。この中は全部鉄鉱石で、あと、別で魔物の素材も少しあります」

 

「かしこまりました。魔物の素材は『納品依頼』で収められるかもしれませんので、ひとまず鉄鉱石のみ換金しに行きましょうか。鉱石類の納品依頼は、基本的に鉱業ギルドに出されるんです」

 確かにマイクたちも、そんなようなことを言っていたな。

 

「分かりました、お願いします」

「はい! 素材の換金カウンターはあちらになりますので、あちらに向かいましょう」

 奥のいくつも連なっているカウンターとは別のカウンターへ向かった。


「冒険者様、お疲れ様です」

 換金カウンターの男性ギルド職員が、ペコリとお辞儀をする。女性職員は換金カウンターの職員へ軽く説明をすると、そのままそこに立って微笑んでいる。俺が換金するのをそこで待っててくれるのか。


 そして俺は、換金カウンターの職員から、換金に関しての説明を一通り受けた。

 基本的に素材は『納品依頼』で収めた方が、単価は高くなるらしい。

 

 換金カウンターでは今出ている納品依頼は全て把握している。冒険者が把握できずに売ろうとしてしまっても、納品依頼を勧めてくれる安心設計だ。


 魔物の素材は一旦全部置いておいて、鉄鉱石だけを換金してもらった。


 ◇


「お待たせ致しました。50ゴールドの鉄鉱石が68個で、計3400ゴールドのお渡しとなります」

「おぉ……!」

 

 2色のコインを計7枚もらう。『1000』と書かれている銀っぽいコインと、『100』と書かれている銅っぽいコインだ。

 どちらの裏側にも『G』の文字がある。

 この国の通貨はゴールドで、略称は『G』ってことか。コインに数字も書いてくれているし、分かりやすくて良かった。


 正直この3400Gという額が多いのか少ないのかはよく分からない。

 それでも、初めて手に入れた金に、ワクワクが止まらない。

 タイガも俺の肩の上から興味津々に眺めていた。


 7枚のコインを腰の布袋に入れて、換金カウンターの職員にお礼を言う。

 そして女性職員の方を見ると、彼女はニッコリと微笑んで次のカウンターへと案内をしてくれた。


 そこは、冒険者登録のカウンターだった。次はいよいよ登録だ。

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