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はじまり7

あるいは……


 勇者は考える。


 その油断が、この最悪の現状に気づけなかった原因であったのかもしれない。






 魔王に敗れ、勇者一行はそれぞれ別の独房に入れられた。


 独房、鉄柵の檻の奥は四方を壁に覆われ、窓もベットも何もない、壁はただのざらついた石造りのように見えるが、その強度はあの戦闘でも崩れることのなかった魔王の間と同じ材質であると考えられる。


 そして鉄柵の向こう側には花。 毒々しい色をしたその花は近くに存在する者の魔力を吸い上げる性質を持つもので、魔王城にたどり着く前の冒険でも、なんどか苦戦させられたものと同じであることを勇者はしっていた。




 ここで睡眠をとっても魔力は回復しない……女神の加護は自分の魔力の消費によって成り立っているため、魔力がなければその恩恵を得ることができない。 回復するのは勇者本来の体力のみとなる。


 加えて、舌を噛み切らないように猿ぐつわをかまされ、両手両足は鉄の枷で固定されている。


 (くそ厳重だな)


 不自由な体を身動ぎさせ、顔をしかめた。






 そう、死んでも復活するのなら、殺さずに、このように無力化すれば良いのだ。


 くそ……ほかのみんなは大丈夫なのだろうか


 ……世界は、大丈夫なのだろうか


 女神さま……どうか……世界にご加護を


 勇者は目をつぶり、ただひたすらに祈った。




~~~~~~~



 腕や足が、関節を無視してねじ曲がり、体が球状に歪んでいた。


 痛覚が全開で悲鳴を上げるが、意識が飛ぶことはなかった。


 例えではなく、実際に体が歪に曲げられているのだ。


 脳内は、鋭い痛みの信号のみが蹂躙し、もはやどこが痛いのかもわからない。

あるいは……


 勇者は考える。


 その油断が、この最悪の現状に気づけなかった原因であったのかもしれない。






 魔王に敗れ、勇者一行はそれぞれ別の独房に入れられた。


 独房、鉄柵の檻の奥は四方を壁に覆われ、窓もベットも何もない、壁はただのざらついた石造りのように見えるが、その強度はあの戦闘でも崩れることのなかった魔王の間と同じ材質であると考えられる。


 そして鉄柵の向こう側には花。 毒々しい色をしたその花は近くに存在する者の魔力を吸い上げる性質を持つもので、魔王城にたどり着く前の冒険でも、なんどか苦戦させられたものと同じであることを勇者はしっていた。




 ここで睡眠をとっても魔力は回復しない……女神の加護は自分の魔力の消費によって成り立っているため、魔力がなければその恩恵を得ることができない。 回復するのは勇者本来の体力のみとなる。


 加えて、舌を噛み切らないように猿ぐつわをかまされ、両手両足は鉄の枷で固定されている。


 (くそ厳重だな)


 不自由な体を身動ぎさせ、顔をしかめた。






 そう、死んでも復活するのなら、殺さずに、このように無力化すれば良いのだ。


 くそ……ほかのみんなは大丈夫なのだろうか


 ……世界は、大丈夫なのだろうか


 女神さま……どうか……世界にご加護を


 勇者は目をつぶり、ただひたすらに祈った。




~~~~~~~



 腕や足が、関節を無視してねじ曲がり、体が球状に歪んでいた。


 痛覚が全開で悲鳴を上げるが、意識が飛ぶことはなかった。


 例えではなく、実際に体が歪に曲げられているのだ。


 脳内は、鋭い痛みの信号のみが蹂躙し、もはやどこが痛いのかもわからない。


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