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寝言は寝てから―1―

※これは、表面にある「寝ぼけた時の小話」というものの続編です。

別に読まなくても意味は通る、と思いますが、いろいろとわかんねぇ、と

思われたらどうぞ突っ込みをお願いいたします。



「せやからはっちん、説明してや? なして

こんなんになってんの? 

ちょお、意味がわからんすぎるし」


興奮しているのか、ふだんは使わない方の言語で

彼女はかわいらしい顔を歪め手を振り回す。


殴りたいんだろうか。

しかしきっと、俺を殴れば彼女の手の方が痛むんじゃないのか。

うっかりそう考えてしまい、華奢なこぶしが当たる前に受け止めて

握りこもうとした。


慌てて両手を軽く上へ向ける。


こう見えて俺の嫁は、自分は25歳だと、元の場所では完全なる

成人女性で一人前なのだと強硬に主張する人でもある。

無駄な刺激は避けたい。



ただでさえここは寝台の上で。

嫁が夜にふさわしい恰好で、風呂上りなのだから。



身動きされるたびに自分がいい匂いを振りまいてるとは想像も

してないであろう彼女に無抵抗を示すと、フェア精神を多大に

持ち合わせている嫁も落ち着きを取り戻していく。


しかし着ているものが何かまでも忘れないでほしい。


目のやり場にたいそう困る。


一回は食べたことがあるだけに、なまじその美味しさを知っているだけに、

ご馳走を前にしての我慢を効かせにくい。

何の拷問だ。

惚れた女性がぎしぎしと寝台を揺らし、半分透けている布っきれが誘う光景、

からの接触禁止。


精神的鍛練か。



「こんなん、とは」


「せやし、この状態や! 今までこんなやーらしい服とか着ぃひんやったろ?!

 先に寝とこうとしたら起きとけや言われるし!」


「……ああ、なるほど」


ついに主人が配偶者を愛でたと理解している家人の仕業か、これは。


とりあえず目の毒気の毒な状態を改善しようと自分のシャツに手をかけ……

思い直して上掛けを剥いだ。


男性経験が大変に少なかったらしい嫁は上半身の裸にすら目をしろくろさせる。

平静時なら反応も楽しめるが今はまずい。


ぐるっと巻いて、肌色の率を下げた。



短いですね。すまんです。

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