お気に入り?
次回は番外編!とか言いながら更新してしまいすみません。
嘘つきました。
いや、ちょっとね。なんかきりが悪かったからね。書きたくなっちゃってね。
今回は書いていたら大量になってしまいました笑
……ほんとすみませんした。
「「「重力を強くする魔法?」」」
まあ、そりゃあ驚くよね。今まで自分たちの体に鉛でも乗っけられたかの様な重さの正体が重力だったなんて。
「はい。私は今魔法でこの空間だけ、重力を通常の30倍にしてみました」
「重力を強めるだけであんな風になってしまうものなのか?」
やっぱり重力を強めたっていってもあまり理解出来ないよね。
だったら優しいこの私がみんなにもわかるよーに説明してあげようではないか。
「では、それも含めて説明しましょう」
私は部屋の端に置いてあったフルーツが沢山入っているカゴの中からりんごを一つ手に取った。
「そもそも、皆さんは重力とは何かご存知ですか?」
私が問いかけると、国の中心人物達だけあって頷いた。
「皆さんもご存知の通り重力とは、この世界を球体として考えた時にその中心に向かって働く力のことです」
私はそこで、手に持っていたりんごをはなした。するとりんごは床にぶつかり、そのまま私の足元に転がった。
「あらゆるものには重力がかかっているので物をはなせばこの様に下に落ちます。そこまでは良いでしょうか」
私が今の話までちゃんとみんながついて来れているのか確認すると、みんなは頷いた。よし、このまま進めよう。
「では、月では重力がこの世界の約六分の一になる事はご存知でしょうか?」
私がまた問いかけると今度は、皆驚いた様子で首をふった。
この世界では重力という概念はあるけれど、詳細は解明されていないようだ。
「身近なものに例えてみましょう。陛下とても重いものといえば何でしょうか?」
陛下は悩みながらも答えた。
「重いものか……大きな岩とかか?」
「ではそれでいきましょう。この世界で大きな岩を持ち上げようとすると、とても重くて大変ですよね。でもそれが重いと感じるのは、この世界で物体に働く重力が大きいからです。ですから、この世界では重いとされる大きな岩でも、月では重力がこの世界の重力の約六分の一になっているので重いと感じることなく、持ち上げることが出来るのです」
私は一通り重力についての説明を終えると周りをみまわした。
お父様や陛下ガルトさんは神妙な顔になっていた。
「これは興味深いな…」
「今まで考えてこなかった考えだ」
「私も初めてききました」
そりゃそうだろうな。だってこれ前世の知識だもん。
「では、ここからが本題です」
私が話を切り替えると、皆顔を上げた。
「さっきみなさんが体験した魔法は簡単に言うと、月の反対をしたのです」
私がそう言うと賢い皆様はすぐにハッとした表情になった。
「ここまで言えば分かりましたか?月は重力がこの世界より小さいから、ものが軽く感じる。私は反対に重力を強めたから…」
「重く感じる、という事か」
陛下が代わりに答えを言った。
「そういう事です、陛下。私が重力を強めた事によりみなさんはいつも以上の重力を感じて、立っていることすらままならなくなった…と言う事です」
私は説明し終わった事に満足しニコッと笑った。
「一つきいても良いだろうか」
「勿論です」
「重力を強めすぎるとどうなるのだ」
「それはですね…」
そう言いながら私はさっき落としたりんごを拾った。そしてそのりんごを机に置いた。
「今からお見せしますね。安心して下さい、このりんごにしか魔法はかけませんから。ではいきますね」
そう言って私はさっきよりも重力を強めた。
りんごはだんだん潰れていき、最後にはペシャンコになって飛び散った。そこで私は、魔法をとき陛下の方をむいた。
「こうなります」
みんな口を開けぽかんとしていた。
「ですが、こんなになるまで重力を強くする事はないと思うのでご安心ください」
私が笑いながら言うと、陛下は急に笑い出した。
「はっはっはっは。礼儀も完璧で、魔法の天才そして頭までよく回る、しかもこれでまだ4歳とはな…。気に入った!」
「「「え?」」」
気に入ったってまさかこれは、フラグ回収になってしまうのでは!?
「リリス嬢、私の娘にならないかい?」
やっぱりだぁぁぁぁ!こんなイケメンなお父様いたら嬉しいけども(注意:ハルトもイケメンです)私の命には変えられない!
「いいじゃない。私もこんな可愛いい娘が欲しいわ」
王妃様まで!
「そうだろう」
勝手に話をすすめるなあぁぁ!
「えっと。とても嬉しいのですが、お断りします」
王族の申し出を断るのは不敬なのだけれど、命には変えられない。
「私の申し出を断るとは、しかもあいつとの婚約を……他の令嬢は飛びついて来るだろうに」
怒られる、絶対これは怒られる。悪ければこのまま死刑もあり得る。……やばい。
「……ますます気に入ったぞ!」
えぇぇぇぇえぇぇ!?そうなる?普通そうなります!?なに気に入られちゃってるのよ私!
「婚約が嫌なら、取り敢えず婚約者候補というのはどうだ」
婚約者候補?候補なら、途中で辞める事もできる。なら此処は候補になってさっさとやめてしまおうではないか。
「候補なら、構いません。途中で辞める事が出来るのですよね?」
「出来るには出来るが…私が許可しないがな」
(リリスにはきこえていない、だけどリリス以外には聞こえてる笑)
「出来るなら、婚約者候補になりましょう」
「では、今からカインに会わないか?」
「今からですか!?」
今から!?いくら何でも急すぎだ。
「あぁ、せっかく婚約者…候補になったのだから顔合わせくらいした方がいいだろう」
今婚約者って言おうとしたよね!私は候補ですから!
「嬉しいお誘いなのですが、今日は陛下と王妃様にお会いするのに緊張して疲れてしまったので、またの機会にさせていただきます」
「そうか、じゃあまたハルトからリリス嬢の予定をきいて決めるとしよう」
あぁ、会うことはもう確定なのね。いや、でも待てよ。カイン王子に嫌われれば、婚約者候補から簡単に外されるのでは?…よし、それで行こう。
「承知しました。それではご連絡お待ちしております」
「あぁ。今日は楽しかったぞ。また話そう」
「ありがとうございます。ではこれで」
私がそう言って一礼するとガルトさんとお父様も礼をして部屋を出た。
部屋を出る際お父様と陛下が何か話していたが、まぁ気にすることでは無いだろう。
部屋を出てまたきた道を歩いていると、遠目に見慣れた赤髪が見えた。赤髪って目立つから見つけやすいね笑
ディルクの隣にもう一人立って居るのが見えてその人の顔が見えた時私は息を飲んだ。
ディルクの隣にいたのは、私の最推し…カイン王子だったから。
サラサラな黒髪に深い海を思わせる青い瞳…かっこいい!!
ちょっと待て私。惑わされてはいけない。あの端正な顔の先には魔物の巣が待っているのだから。
こんなに遠くからでも心が持っていかれそうになるなんて。
………やっぱり会うのやめようかな。
どうだったでしょうか?
私自身理科が苦手なため、重力について書くとき苦労しました笑
次こそはホントーに番外編です!




