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あの件について

更新遅くなりましたぁー。

お詫びとして今回は長めに書かせて頂きました。どうぞ、ご納め下さい。


次回更新後、番外編を挟もうと思います。詳細については後書きに書くのでそちらを読んでください。

では今回も楽しんで読んでください。


カイと再会して数日、私は部屋でお茶を飲みながら本を読んでいた。


コンコン


お茶と本を机に置き、誰だろうと思いながら返事をした。


「どうぞ」


お兄様かと思ったけれど、予想に反して部屋に入ってきたのはお父様だった。


「どうされたんですか?」


「この前の件で話があるんだが」


「…?」


この前の件とは?…何のことだろう、何かあったっけ。

私が分からずにいるとお父様はそんな私にもう忘れたのかと、呆れながら教えてくれた。


「…お前の魔法についてだ」


「あぁ!」


その後に色々ありすぎてすっかり忘れていた。確か、まだ魔法学園に通っていない私が魔法を…しかもA級魔法を使う事が出来た事が問題になったんだっけ。


「陛下にお話したところ、お前に一度会ってみたいそうだ。…本当は会わせたくないんだが」


「私は構いませんが、何故私を陛下に会わせたくないのですか?」


まだ、私はお父様の中で礼儀作法が完璧ではないのだろうか。だから私が陛下の前で粗相をしないか心配なのだろうか。そうだとしたら、もっと淑女教育に力を入れなければ。


「リリス、何か勘違いしている様だが作法が十分ではない、とかではないぞ。作法や礼儀は完璧だ…恐すぎるほどにな」


なら、少し安心だ。魔法や剣術に力を入れすぎて礼儀作法が疎かになってしまっていたのではと思ってしまった。


「では、何故会わせたくないのですか?」


そう聞くとお父様は苦い顔をしながら答えた。


「陛下には、お前と同い年の王太子殿下がいるだろう…」


それは!私の推しカイン王子のことではないか!前世では攻略キャラの中で最押しだった。でも今世では、あまり関わりたくない。何故なら、カイン王子ルートでのリリスの最後が最も酷いからである。他のルートでは 、処刑や暗殺 により命を落とすのだが(他のルートでも結構酷い)カイン王子のルートでは、野生の魔物の巣に手と足を縛って落とされ、体を魔物に食いちぎられて命を落とすのだ。…惨すぎやしないか。画面の前でざまぁと言って笑っていたかつての自分をぶん殴ってやりたい。


だから私は今世ではあまり関わりたくないのだ。遠くからお顔を拝むだけでいい。


「陛下がお前を気に入ってしまったら、王太子殿下の婚約者にしてしまうだろう」


あぁー、そういうことね。確かゲームの中でもカイン王子の婚約者だった気がする。最後は婚約破棄されたけど…。


「リリスは結婚なんてせずにずっとこの家にいるのだ!何処かになんてやらん!」


いや、それはさすがに無理だと思いますよお父様。貴族と結婚するのが貴族の令嬢として生まれた義務ですから。

まぁ今言ってもお父様の耳には入らないだろう。ところで…


「ところで、陛下にお会いするのはいつ何ですか?」


「明日だ。先約でもあったか?」


「いえ、特にないので大丈夫です 」


ディルクが遊びに来るかもしれないけど、まぁいっかディルクだし。


「そうか、では明日準備しておきなさい」


「はい、お父様」


お父様が部屋を出ると、私はベットに横になった。


…ゲームの物語は変わっているのだろうか。少なくとも、ゲームの中ではリリスとディルクは友達ではなかったし、リヒトやカイは出てこなかった。…攻略対象じゃないのに二人はあんなにイケメンなのか。ゲームの作者はメンクイなのか?

まぁそこは置いといて、私は自分の未来を少しでも変えることはできているのだろうか。

一人悶々と考えていると、またドアがノックされた。


コンコン


「どうぞ」


ベットから起き上がりながら、お父様が伝え忘れたことがあって戻って来たのかなと思ったけれど入って来たのは、リヒトだった。


「リヒトか。どうしたの?」


リヒトはドアを閉め、こちらに近づいてきた。


「さっきリリスの部屋から、ハルト様(お父様の名前)が出てくるのが見えたから何かあったのかなと思って」


「そういうことね。一大事というわけでは無いけれど、私陛下とお会いする事になったの」


「そうなんだ、陛下と…陛下!?」


「そう陛下」


リヒトの反応が面白くて私はクスクスと笑った。


「なんで陛下と?」


落ち着きを取り戻したのか、リヒトは質問してきた。


「少しね、帰ってきたら話すわ。だけどリヒトにも来てもらうわよ、私の側近として」


「それは勿論、僕が何があってもリリスを守るよ」


「ふふっ、頼もしいわね、私の騎士は。じゃあ明日だから、リヒトも準備しといてね」


「明日?それはまた、結構急だね」


「私もそう思うわ。もっと早くにこういう事は伝えて欲しいわよね」


リヒトは苦笑いをしながら、そうだねと言った。


「それじゃあもう行くね。この後は剣術の稽古があるから」


「そっか、行ってらっしゃい。頑張ってね」


リヒトに手を振ると振り返してくれて、そのままリヒトは部屋を出て行った。



私は一人になった部屋で、また読書を再開した。









番外編についてですが、どのキャラ視点かアンケートを取りたいと思います。このキャラのこの場面と具体的にして貰っても、空想…もしもの話例えば、ディルクとリリスが付き合ったらとかでも構いません。

ユーザ登録していない読者さんでも感想を書くことが出来るようにしているので、そちらで教えてください。

皆さまの意見お待ちしております。

ちなみに締め切りは1月1日までです。

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