初めての街
明日投稿できたらなぁーとか言っといて、こんなに遅くなってしまってすみません!
今回は新キャラ登場です。
私が実は規格外だったらしい事件から、数日がたち、私はランバーノ公爵家の領地の街に来ていた。
どうしてこうなったかというと、今まで剣やら魔法やらで私が家に引きこもっていたため、少しは外の空気を吸いなさいと、お父様やお兄様に言われ、お兄様と一緒に遊びに来たのだ。
お父様も来たがっていたけど、国王陛下に呼ばれたらしく今日は来れないと言って悲しんでいた。
国王陛下からの連絡があったとき舌打ちをしたのは…うん。聞かなかったことにしよう。
「お兄様!みてください!あそこに屋台がありますよ!!」
「うん、そうだね。行ってみようか」
お兄様はニコニコしながら私の言葉に頷いた。
実をいうと私は街に来るのがこれが初めてだった。
だから、少しくらいはしゃぐのは許してほしい。
……少しくらい。
私がさっき言った屋台では焼きたてのパンが売られていた。
パンからは湯気がもわもわと出ていて、見ているだけでお腹が空いてきた。
「お兄様、買ってもいいですか?」
「うん。いいよ」
「ありがとうございます。あの、パンを五つ貰えますか」
「まいど!」
気前の良いおばさんがすぐに焼きたてのパンを渡してくれた。
私はありがとうございます、とお礼をいってお兄様にパンを一つ渡した。
「はい、どうぞ」
「ありがとう。でもなんでパンを五つも買ったんだい?」
「それはですね…」
私はそう言いながら、パンを持って後ろにいる護衛の三人に近づいた。
「どうぞ」
パンを三人に渡すと三人は驚いて目を見張っていた。
「なんで、私共のために」
護衛の中の一人が私に戸惑いながら聞いた。
「護衛をいつもしてくれてありがとうっていう、お礼だよ」
そう言うと、また三人は驚き、ありがとうございますと笑顔で受け取ってくれた。
パンを配り終えたので、自分の分を食べようとパンを袋から出していると、本当に微かだが何処からか誰かの怒号が聞こえた。
私が気になって辺りを見回していると、私の様子に気付いたお兄様がどうしたの?と聞いてきた。
「今、声が聞こえませんでしたか?誰かが怒っているような…」
すると、お兄様はきょとんとして
「そう?僕には何も聞こえなかったけど」
会話している間もその怒号は聞こえてくる。
私はパンを護衛に託して微かに聞こえてくる声の方向に足を進めた。
近づけば近づくほど声は大きくなって、私の歩く速さもどんどん速くなっていった。
声が聞こえた場所は路地裏だった。
そこには体格の良い男三人がなにかを囲んで罵声を浴びせていた。
怒号だと思っていた声は囲んでいるなにかに対する罵声だったのだ。
「何をしているの」
わたしが後ろから声をかけると、男三人は振り返りこちらをみた。
男三人がこちらを見たことで彼らの大きな背中によって見えなくなっていたなにかが、私に見えるようになった。
私はそのなにかを見て驚いた。
だって、そのなにかはきれいな赤い目をした端正な顔つきの男の子だったから。
赤い目をした男の子。
赤い目にはなにかあるんですかね?
次回もお楽しみに!




