剣術に大切な事
ディルクとリリスの対決です!
今回も楽しんで読んでください!
手合わせ?…は?
ちらっとガルトさんとお兄様を見てみると、ガルトさんは手を額にあてて呆れていて、お兄様はニコニコとこちらを見ていた。
ていうか、ディルクは将来父親の後を継いで歴代最強の騎士団長って呼ばれるのだ。(ゲームで)
そんな奴に勝てるわけがない。
しかも私、まだ剣術始めたばっかだよ?
どう考えても無理でしょ。
私が考えた末に出したこたえは
「やだ」
いや、普通誰だってそう答えるだろう。
そもそも女子と男子ではもともとの筋力などが違う、明らかに不利だ。
「はぁ?なんでだよ!それくらい、いいだろ!」
「やだ。女子と男子じゃ差がありすぎるし、私まだ始めたばっかだよ?」
「それを言い訳にするのか?剣術に始めたばかりだとかずっと昔からやってるとか関係ないだろ。始めたばかりの奴でもずっとやってきた奴に勝てることはある。剣術はやってきた時間じゃなくて、努力して必死に剣術をどれだけやってきたかが大切なんじゃないのか」
「女子だから男子には勝てない?甘ったれるな。そうやってお前は全て諦めるのか?」
「………」
「おいっ!言い過ぎだ、ディルク!」
確かにそうだ。ディルクの言う通りだ。私はなんてバカなんだろう。そんな事にも気づかないなんて。
「ガルトさん、大丈夫ですよ。リリスはきっと…」
「ディルク、その勝負受けて立つわ。私はもう言い訳や弱音は吐きません。だって私は、完璧な令嬢になるんですから。こんなところで弱音を吐いていたら、完璧な令嬢になんていつまでたっても慣れないわ」
そうだ。私は完璧な令嬢になるんだ。将来、歴代最強の騎士団長?そんなの関係ない。私がディルクに勝って最強の女剣士にでもなってやるわ!
「吹っ切れたって感じだな」
「ディルクのお陰でね。ありがとう」
「いーや、俺は何もしてないし」
「ふふっ…そういう事にしておくわね」
「んじゃ、やろうぜ」
「ええ、そうね。手加減はしないわよ」
剣を抜き取りながら、ディルクに言った。
「当たり前だ」
そう言ってディルクも剣を抜き取る。
「では私が審判をしましょう。いいですか、リリス嬢?」
ガルトさんが審判をしてくれるのは助かる。
ガルトさんなら公平に勝負の勝敗をきめてくれるだろう。
「はい。宜しくお願いします」
そう言って、ディルクと向き合う。
「では、始め!!」
まずはディルクがどう出るか様子をみる。
ディルクは相手の様子見などしないのか、いきなり私との距離をいっきに詰めてきて横に剣をふってきた。
それを後ろに飛んで避ける。
それでもまたディルクが距離を詰めてくる。
めっちゃはやい!
一回も私ディルクに攻撃をいれられてない。
このままじゃまずいな…。
この状況の打開策を考えながら、ディルクの攻撃を受け流す。
受け流しながらディルクの動きをみているとディルクが攻撃した直後一瞬、隙があるのがみえた。
次の攻撃の後、その隙をん狙ってカウンターを打ちこめば!!
よし、そうしよう。
次のディルクの攻撃を待つ。
________
ディルクが勢いよく踏み込んで私の間合いにはいってくる。
そしてディルクが私に攻撃を打ち込むがそれを私が剣で受け流してディルクに生まれた一瞬の隙にカウンターを打ち込んだ。
「そこまで!」
その合図で私は剣を鞘におさめた。
ちなみにディルクはさっきの私の攻撃で後方へと飛んでいった。
だけどディルクはすぐに戻ってきて
「お前やっぱ強いな!」
深い緑色の目を輝かせて私に言った。
「え?ありが…とう?」
「もっかいやろうぜ!」
「いいけど…」
そうして私たちは、日が暮れるまで剣を交えていた。
使用人の後日談によると……
リリスはディルクに勝てたことが嬉しすぎて、夜疲れて眠りにまでベッドでピョンピョン跳ねて喜んでいたとかいないとか。
ディルクちょっとカッコよかったですね。
次回も楽しみにしていて下さい‼︎




