#44 第五十八噺
「あの、その、蟲姫様??こ、これは……その……違うんです!(キッパリ)」
「何が違うのじゃ?」と白髪の姫は風呂場の方を振り返りながら言った。
「……いや、あっちの方には何もないですよ」と蛍が言う。
「……よもやそんなことはないと思うが。……今夜はそのお布団で妾以外の者と寝ようとしておったわけではなかろうな?」
「滅相もない!!」と、蛍はブンブン!と顔の前で手刀を振りながら言った。
「では風呂に入っておるのは誰じゃ?」「へ?」「へ?じゃのうて。誰なのじゃ?何故、おぬしのうちで風呂を浴びておるのじゃ。」蟲姫の瞳がオレンジから赤に染まっていく。
「なにもやましいことがないのなら…確かめさせてもらうぞ。」
蟲姫は、蛍のおでこに貼られた絆創膏を見つめ、「どうした、宮代?その怪我は。」と静かに言った。
そして蛍の肩を後ろにクイッと押すと、畳の上に敷かれた布団をバサッ!と捲り上げた。
蟲姫の目線の先にある白いシーツの上に、赤い血が斑点になって落ちている。
「こ、これは……」
「いや、姫様、それはさっき布団を敷いている最中に、興奮して思わず鼻血が出てしまって……。さっき風呂場で転んでたんで、一度出た鼻血がまだ固まりきってなくて…出やすくなっていたんだと思います……」
「だ、誰がおぬしの処女作(※)を奪ったのじゃ??!」(※使用上、問題のない言葉)
ブワア!!と蟲姫の白髪が逆立ち、一気に天井まで達すると、それはガジュマルの根のように広がって電球を砕き、赤い瞳だけを残して部屋は真っ暗になった。
「殺す!!!」
天井と壁の隙間から、ゾワゾワゾワ……と百足と蜘蛛が湧き出してきて、ボトボトボトッ!と頭上から落ちてくる。
蟲姫の身体が突如幽体離脱して浮かび上がっていくように見えたのは、彼女の白髪が天井に根を張って、それを触手のようにしてぶら下がりながら移動を開始した為だった。
異形の蟲姫が振り子のように廊下側へ天井を伝って進んでいくのに合わせて、
タンポポの綿毛が一斉に宮代の座敷に舞い散っていく。
蛍は「クソ!」と鋭く呟くと、闇の中で鞘からマキリを引き抜き、その青白い光の残像を残しながらシュパン!!と
部屋に蜘蛛の巣のように張り巡らされた白い髪を切断した。
そして「蟲姫様!ごめん!恨みはないの!」と叫んだ蛍は、目を瞑ってマキリを持った手を鋭く旋回させ、
彼女の片腕を切り落とした。
………。
片腕と思っていたものは蟲姫が白髪で作った疑似的な腕で、それは床に落ちると一本一本の髪に戻ってほどけ、フワッ…と綿毛になって四散していく。
風呂場に乗り込もうとしていた姫は、均衡を崩してこちらを振り返り、廊下に四つん這いになって着地すると、「しゅうぅぅぅぅぅぅぅ……」と唇の端から煙のようなものを吐き出した。
怒りに我を忘れた様子の蟲姫の後方に、凄い勢いでブシューーーーーー!!!と臭い液体が吹き出し、それは板張りの床をレーザービームのように直線状に溶かしていった。
……チッ、おしめ縄がもう切れたか……。
蛍はマキリの背を手の甲にあて、波紋の向こうから鋭い眼光を覗かせる。
……蟲姫様をお風呂場に行かせてはならない。入浴中のツムギが見つかったら間違いなくその場で殺される。……何とか足止めをしないと……。だが、蟲姫を退治出来るほど私は強くない……。それは十分承知している……。
と、ジリジリと間を詰めながら、蛍は足指の先で畳の下にタンポポの根が張っていくのを感じていた。
「蟲姫様!誤解よ!私は処女航海(※)を奪われていないわ!」(※使用上、問題のない言葉)
蛍はマキリを構えた片手を前にかざしながら、もう片方の腕でパジャマのゴムに手を掛け、
ゆっくりとそれを下ろし、洗い立てのサラサラヘアを出し始める。
「……姫様!見なさい!ほら!もっと近くで!」
蟲姫がグルルルル………と一歩ずつ近付いてくる。
蛍は、せっかく風呂に入ったばかりだと言うのに、額から首筋、背中に向かってダラダラと汗を流しながら、
赤い目の恐ろしい祟り神が足元ににじり寄ってくるのを、逃げずに待ち構えていた。
蛍は心持ち脚を開き、お腹を突き出してから正面を向く。
「……そうよ、姫様、もっとこっちに来なさい……よく見えるように……すぐ下へ……」
蟲姫の美しい顔が、宮代の巫女の真下に入り込み、こちらを見上げた時だった。
ジョァァァァァァァァァァァ…………!
蟲姫の目に、宮代の御神水が直接浴びせかけられた。
姫は「うぎゃあああああああああ……」と叫んで手足の筋肉を収縮させると床に転がった。
蛍はすかさずパジャマのズボンを臍の上まで引き上げると、苦しむ蟲姫の身体を飛び越えてダッシュで風呂場へ向かっていった。
「つむつむ!!」ガラッ!
「キャア?!!」紬が湯船に浸かったまま大声を出す。
「逃げて!!」「はあ????!」
蛍は渾身の力を込めて簀の子の上に深くしゃがみ込み、(((あまつすがそをもとかりたち、すゑかりきりて、やはりにとりさきて!!)))と怒鳴りながらシュパン!と卍の形にマキリを使って空間を切り裂き、浴室の壁を裏庭側にぶち抜いた。
「どひゃ???!」と湯船で体育座りをしていた紬が悲鳴を上げると、
蛍は(((おほつべにをるおほふねを、へときはなち、ともときはなちて、おほうなばらにおしはなつことのごとく!!)))とサイレンに似た破裂音を喉から絞り出し、
浴室の壁に引っ掛けられていたピンクのシャンプーハットを、円盤の如く西に向かって投げ飛ばすと、
その風圧と共に湯船のお湯を吹き散らして、黒髪を巻き上げる紬の肌色の身体が、きみもみしながら裏庭へ飛ばされていった。
そして球体に纏まったお湯がクッションとなり、固い庭石に叩き付けられることなく紬がうつ伏せに着地すると、
「つむつむ!!逃げて!!蟲姫様が来るわ!今の私じゃ、アナタを守り切れないの!!一本鳥居の先に逃げて!ここでアナタを失ったら、私は一生後悔する!!」と巫女が叫ぶのを聞いた。
「はあ?????」
紬は身体の要所要所に、黒く長い髪を巻き付けて隠しながら「ちょ!?なにか着るものを……」と言いかけたところで、
崩れた母屋の壁を背に立つ蛍の後ろから、白くうねる触手がドピュッ!!と伸びてきて、危うく彼女のお尻辺りに突き刺さりそうになるところが見えた。
「ひ、姫様??昭和でも女子にカンチョーは反則ですよ?!倫理違反ですからね!!」と蛍は叫び、
もう一度「逃げて!!私なら殺されることはないから!」と悲鳴に近い声を上げた。
戸惑う紬の方に向かって、ぶうぅぅぅぅぅん……と空気を震わせながら、羽を出したゴキブリの大群が飛んでくるのを見て、
強制的に風呂上がりにさせられた少女は、「ギャア」とダミ声を出すと、なりふり構わず宮代の参道を裸足で駆け出し逃げていった。
白いお尻が遠ざかるのを見届けた蛍は、背後から迫る祟り神を振り返り、飛んでくる白い触手を避けながら特攻すると、
姫の頭を鷲掴みにして、ぶちゅう……!と彼女の唇に、自分の唇を押し付けた。
「う」と蟲姫の瞳の濁りが白目の中に溶けていく。
「み、宮代??わ、妾は騙されんからな!?浮気をしおって!」「冷静になりなさい!」と蛍は叫んで、再度姫の唇を塞いだ。
「どこに浮気相手がいるって言うの??」「ふ、風呂に誰かがおっ……」「どこに風呂があるってのよ??!」
正気を取り戻した蟲姫が、宮代の巫女に抱き締められながら彼女の肩の向こうを覗くと……、
開け放した曇りガラスから先は、境内にある裏庭に直結する間取りになっていた。
「……気のせいか…」と白髪をざんばらにした少女が、何処かホッとした様子で蛍に体重を任せる。
「あ、あと、おぬしのさっきの御神水……ちょっと口にも入ったから味で分かったぞよ。おぬし、まだ処女作の幕は上がっておらぬの。(※以下同文)」
「……分かればいいのよ。」
「じゃが、宮代?お布団のあの2つの枕はどういうことじゃ?」
「え、え~と……そ、その…ひ、一人で寝るのは寂しいから……い、いつも誰かがいるつもりで寝てるのよ!」た蛍は目を逸らしながら言った。
グイッと蟲姫の身体を離そうとするが、べったりくっついてきて離れない。
「ほう。そうなのか……それなら宮代、妾が…」
あ~~、そう言ってくると思ったわ……当然そうなりますよね~…。今の嘘はマズッたわ……。
こうして三々賀の巫女宮代蛍は、翌朝まで蟲姫に添い寝をされる運びとなり、ゴワゴワとしたおねしょシートを布団に敷き詰めると、
「………姫様……ぜぇったいに、分霊しないでくださいね。特に明け方に注意!行きたくなったら目を覚ますんですよ。おしめ縄は一晩は持ちませんからね?!」と念を押した。「安心せい。そうなったら起こしてやるから。」「いや、起こさないでよ。こっちは朝まで熟睡したいんだから…」
……つーか何処かのタイミングで布団から抜け出して、ツムギを迎えに行かなきゃ……。今の季節は丁度スギもヒノキも花粉は落ち着いているから、じっとしていてくれれば大丈夫なはず……。
姫様はここにずっと居座るつもりじゃないでしょうね……。な、なんでこうなったのよ……。ツムちゃんとの楽しいお泊まり会のはずが……。
ジト~~……と暗闇でこちらを見つめる蟲姫と一緒に布団に入りながら、蛍はドッと疲れが襲ってくるのを感じ、いつしかうつらうつらと瞼を半分ほど閉じ始めるのだった……。
――――――――――――――――
蟲姫様に殺されるわ………。
少女は裸足で木の枝や草を蹴散らしながら走っていた。
あのゴキブリの量……。あれは本気よ。初めて姫様に出会った時と同じ殺気を感じたわ……。
木守紬は、誰もいない宮代の参道を、
文字通り一糸纏わぬ姿で走っていた。
今はその自慢の長い髪が結ばれていないばかりか、いわゆるノーブランドの自然派ファッションで全力疾走していた為、
体を揺らす度に遠心力で、頭皮や他のところが引っ張られ、強い痛みを感じた紬は堪らず道の途中で立ち止まった。
……この時間、宮代の杜に来る人はいないよね……。
ゼェゼェ……と少女は肩で息をし、……もう大丈夫かしら……とビーナスの誕生のように肌を隠しながら、逃げてきた本堂の方を省みた。
……ぶうぅぅぅぅぅん!
羽音を立てるゴキブリの群れが、黒光りした霧となって追い縋ってくるのが見える。
紬は顔を恐怖に歪め、髪を簡易的に捻って腕に抱えると、急いで一本鳥居の入り口に駆け込み、
唯一知っているおまじない、阿毘・羅吽・欠々を早口で唱え、目を瞑って、えい!!と鳥居の内側に飛び込んだ。
すると目の前を、追跡する相手を失ったゴキブリ達が通り過ぎていき、やがて行き場を失って夜空に四散するのが見えた。
……ここで待っていたら、そのうち蛍が迎えにきてくれるかしら………ハァハァ…。
安心した途端に、胸の底から恥ずかしさが込み上げてきて、紬はどこかに身を隠すところがないか、とキョロキョロと辺りを見渡した。
…こ、こんなところ誰かに見られたら…、私の人生は終了する………。
何か着るものを………ハァハァ。
その時、参道の入り口の方から、ザクザクと玉石を踏み締める音が聞こえてきて、「ひゃ?!」と紬は叫んで石段を駆け登っていった。
逃げる前に一瞬目に入ったのは、懐中電灯を照らす禿げた外国人男性の姿だった。
……ハァハァ……あれはメイカちゃんのお父さんかしら?……こんな夜更けに村の遺跡の調査を行っているなんて……タイミングか悪すぎる……。
愛衣花・エル・ターナーの父、パパ・ターナーは、最近の昆虫の大量発生と村の伝承を照らし合わせ、
かつて三々賀村を襲ったといわれる大災厄の時に、イナゴの群れが田畑を食い荒らしたという記録を読み、
何か歴史を紐解く手がかりがないか宮代の参道を調べにきたのだった。
今、彼は一本柱にWi-Fiのパスワードを見つけ、薄紙をあてるとそれを上から鉛筆で擦り写し取り始めているところだった。
**************
紬は、本来宮代の巫女しか通ることを許されない秘密の石段を、手を突きながら四つん這いで登っていた。
……このまま登っていくと三神山に着いてしまうわ。
どうしよう……。蛍は無事かな……。
紬は、このまま進むべきか、戻るべきかを考えながら、
………少なくとも三神山には人は誰もいないはずよね。と考えていた。
……くしゅん……。
紬は鼻の奥がムズムズするのを感じて、ハッと辺りの木々を見上げる。
……そういえばお祖母ちゃんに聞いたことがあるわ。
一本鳥居から三神丘へと続く、ここ『交差の路』には、針葉樹の杉と檜が密集して育っていて、
特殊な家系の生まれである宮代の者以外がここを通り抜けようとすると、過度なアレルギー反応により呼吸困難に陥る危険性があるって。
やばくない??
紬は今更ながら息を止めると、慌てて石段を登り始めた。
先に見える空き地を目指して、一気に駆け上がっていく。
ハアハア………
紬はせり出した岩に手を付いて、……お、落ち着かなきゃ……と考えていた。
ナニか体を隠すものが欲しい……。
とにかく落ち着こう。ここには人は誰もいないんだから。まずは落ち着こう………。
紬は白い身体を月明かりに浮かび上がらせながら、大きな岩の陰に隠れ、肌の上に散らばった自分の長い髪を集め始めた。
モニモニモニ………
紬は緩く纏めた髪で、一本の大きな三つ編みを作り出すと、
あとは無心になって、段々と気持ちが静まっていくのを感じていた。
少し離れた所に待宵草の花が咲いている。
紬は黄色い花を摘み、その強い香りを顔に近付けた。
紬は、肩から垂らした太い三つ編みを胸から腰へ巻き付けると、最低限のマナーに違反しないよう体を隠し、
……よし。三神丘の方へ抜けよう。と決心した。
タンポポ屋敷を迂回して、村まで何とか戻り、朝までに家に辿り着ければ、この姿を見られずに済むはず。
迷っていても仕方がない。でも蛍は……大丈夫だろうか。『私なら殺されることはない』と言っていたし、今は信じるしかないわ…。
紬は山頂から二股に分かれた下り階段を見て、……あれ、どっちの道かしら……と代わり番子に細い通路を見比べた。
やがて彼女は意を決すると、素足にひんやりとした石を感じながら、周囲の枝を掴みながら急な階段を下っていった。
足を滑らせないよう慎重に下りていった紬の目の前で、視界が急に拓け、
見慣れた建物の外壁が見えてくる。
……あれ?
ここ…、学校じゃない?
…校舎の裏山って、宮代の杜に繋がっていたのね。……校長先生は、ここは熊が出るから立入禁止って言ってたけど……、本当は一本鳥居の交差の路に繋がっていたんだ………。
月が隠れ、再び暗闇に戻ったことにホッとしながら紬は、学校の裏門に素早く駆け寄り、猫背になって身体を隠しながら、真っ暗な学校を覗き込んでいた。
……ひとまず……何か着るものが欲しいわ。
ここから先は、夜とはいえ、村の生活圏に入る。このまま進むのは危険すぎる……。
紬は、簡易的に掛けられた小さな裏門の鍵を捻り、念のため音を立てないように薄く扉を開くと、
暗闇の中に、うっすらと白い身体を見せつつ校内に滑り込んでいった。
……早く村の人に、蟲姫様の危険を報せなきゃ……。こんな大変な時、宮代様は何をしていらっしゃるのかしら……。
学校の昇降口は閉まっており、ガラス越しに緑色の非常口のサインだけが光っているのが見える。
……中に入れさえすれば何か着るものがあるのに……。
全く隠されていない後ろ姿を校庭側に向けて、少女は背伸びして建物内を覗き見ていた。
「そこに居るのは誰だ!!」
ギョッとした紬はすぐに駆け出し、ダッシュで校舎の裏手に走っていった。
「誰だ!出てこい!!」と、当直の用務員が懐中電灯を向け、辺りの叢を照らす。
紬は心臓をバクバクさせながら、素早く左右を見渡すと、建物の角から、地面を照らす明かりが近付いてくるのを見て取り、
校内で一番大きな銀杏の木に寄り添うフェンスに足を掛けると、サッ!と生い茂った大木の葉の中へ登っていった。
間一髪で、用務員が角を曲がってきて、
……しばらく辺りを照らした後「……なんだ気のせいか……」とテンプレのような独りごとを言う。
彼は、銀杏の木の丁度正面にある宿直室を見つめ、明かりをそちら側へ向けると首を振り、懐中電灯を光らせた状態のままで腰にぶら提げた。
そして口を真一文字に結ぶと、木の下に立ち、胸の前で腕を組んで暗闇を見つめる。
15分はそうしていただろうか。
彼は首筋にポツリ……と水がかかるのを感じて銀杏の木を見上げた。
懐中電灯を上に向けようとした瞬間に電池が切れ、それと同時にボタボタボタ……と大粒の雨が彼の顔にかかる。
「……ペッペッ……雨か?……ヤレヤレ…ようやくカラ梅雨を抜け出したかな……」
彼の期待も空しく、雨はすぐに止んでしまい、ポケットから出したタオルで額を拭くと、用務員は宿直室に戻って明かりを付けた。
窓から洩れる部屋の明かりが、真っ直ぐに銀杏の木の下を照らしている。
時折風が吹き、葉が揺れるのを彼はボンヤリと見つめ、一度あくびをすると推理小説に目を落とした。
そのまま寝ずの番をした用務員は、明け方にかけて外気がぐっと冷え込むのを感じ、急にお腹が冷えたせいで若干グルグルと腸が動くのを感じた。
やがて太陽が昇り、辺りに白い薄明かりが広がる頃、彼は朝の爽やかな空気を入れようと窓を開けた。
すると、この季節にはまだ早すぎる銀杏の強烈な臭いが漂ってきて、彼は窓をビタン!と閉め直す。
……異常気象だろうか……。用務員は眉をしかめると、鼻を摘まみながら日報にペンを走らせ、いつも通り子供達が登校する時間まで待機し続けることにした。




