報告書⑤ 目撃者への照会
五通目は、当該の貼り紙を見た者に対する照会の結果である。
併せて、連絡先および回収物について確認した事項を付す。
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見たことが確認できた者は、申立人を除いて四十六名。
除却地点周辺での聞き取りと、従事者の記載から抽出した。
うち三十七名は所在が確認された。
残る九名は、住民記録上の住所、勤務先、家族のいずれからも確認できない。
九名のうち二名について、行方不明者届が受理されている。
残る七名は、届が出ていない。
九名はいずれも、貼り紙を見たときのこととして、どこかで見た覚えのある人だと思った、と述べていた。
本人の供述、または家族・同僚への聞き取りによる。
九名の所在が確認できなくなった時期は、いずれも異なる。
九名に、ほかに共通する事項は無い。
年齢、性別、居住地区、職業はばらばらで、相互の面識も無い。
所在が確認された三十七名のうち、同じ趣旨を述べた者は四名。
四十六名のいずれについても、写真の人物との面識も、氏名への心当たりも確認されていない。
連絡先には期間中に複数回、発信を試みている。
通話は成立していない。
回収された画鋲は、いずれも錆および変色が認められず、針の付け根には柱の防腐剤が付着している。
四年度前のものと前年度のものとの間に、経年の差は無い。
申立人とは、照会の途中から連絡が取れていない。
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共通するのは、一点だけである。
一通目の、はじめのほうに、同じ一行がある。
画鋲は新しい。
四年度前のものも、新しい。
貼っている者は、いる。
少なくとも四年、探している。
探している者は、届を出していない。
届の様式には、取り下げの欄がある。
――六通目は、その後の経過である。




