報告書④ 従事者の照会票
四通目は、除却に従事した者に対する照会の結果である。
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照会の対象は、対象期間にこの貼り紙の除却に従事した者である。
市の職員六名、委託業者の作業員二十四名、計三十名。
全員から回答を得た。
照会票の設問は、除却の日時、地点、枚数、作業の手順、除却物の取り扱い、作業上支障となった事項。
貼り紙の写真および掲載内容についての設問は、無い。
三十名のうち二十二名が、作業上支障となった事項の欄に、写真について記載した。
記載の趣旨はいずれも同じである。
剥がしているあいだは何も無い。
電柱を離れて歩き出したときに、見られていると感じる。
振り返ると、写真は下を向いている。
記載の分量は一行から十行あまりまで幅がある。
二十二名のうち、同一の作業班に属した経験のある者は五名。
残る十七名のあいだに面識は無い。
十七名は三つの年度と四つの業者に分かれ、同じ現場に居合わせた記録も無い。
残る八名は当該の欄に記載が無い。
写真について否定した者も無い。
設問が無いため、否定の機会も無い。
追加の照会で、三十名のいずれも、他の従事者とこの貼り紙について話したことは無いと述べた。
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訊いていない。
訊いていない設問に、二十二の回答がある。
三十で割れば、七割を上回る。
そのうち十七名は、互いを知らない。
年度が違い、業者が違う。
同じことを、別々の言い方で書いている。
正面ではない。
通り過ぎるときである。
――五通目は、当該の貼り紙を見た者に対する照会である。




