↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特異事象調査記録  作者: モリタ・ハク
事案〇〇四 六時のチャイム

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/100

報告書② 町の記録

二通目は、██町役場から開示を受けた、行方不明者に関する記録である。担当者の覚書を付す。


――――――――――――――――


██町における行方不明者届のうち、十八歳未満のものを、遡って抽出した。


保存されている記録は、昭和四十年代以降。該当、七件。


発生年を、古い順に並べる。


昭和四十七年。昭和五十四年。昭和六十二年。平成七年。平成十四年。平成二十二年。平成三十年。


間隔は、七年から八年である。


いずれの案件も、未解決。遺体、遺留品、ともに発見されていない。


町内に防犯カメラは三台のみで、いずれも設置は近年である。過去の案件については、映像記録が、そもそも存在しない。


したがって、七件すべてにおいて、資料は、目撃証言のみである。


その証言の内容が、七件とも、ほぼ同一であった。以下に要約する。


「夕方、子どもが一人で、町はずれの方へ歩いていくのを見た」

「声はかけなかった」

「急いでいるようには見えなかったので、気に留めなかった」


七件のうち五件で、証言者は、時刻を「六時ごろ」と述べている。


――――――――――――――――


七年から八年に一度。町から、子どもが一人、いなくなる。


声をかけられた子は、止まる。かけられなかった子は、止まらない。


それだけの話である。だが、私は、一つだけ、確かめたくなった。


止まらなかった子どもたちは、どこへ、着いたのか。


三通目は、私が調査員を派遣して、そこを見に行かせた、報告である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。