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転生女のヒロイン生活〜私にヒロインなんて向いているわけがないっての!〜  作者: ちゃらまる


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戦闘センスあるやつはやっぱ鼻が良い

いつも読んでいただきありがとうございます。次回は10/17(土)投稿予定です。



「本気ですか?」

王太子の発言に1番最初に返したのはコーデリアだった。

勿論その言葉に賛同の声は無く、本気でそんな事を言ったのかという少しだけ苛立ちを滲ませたものだった。

怖がるといけないと勿論コーデリアに魔物が異常発生を起こしている事はアイリスは伏せているので、これはおそらく王太子が本来ならしない、してはいけない事を言ったのだろう。


「殿下、私達は魔法や戦いの心得をもってしても所詮机で学んだ学生ですわ、しかも今日初めて組んだパーティーで更に階層を進めるなんて無茶にも程があります。」

確かにそうだと思ったのか、メンバーの一部もコーデリアに賛同している表情を浮かべたが、全員がそうは思わなかったようだ。

「しかし、私達が成長するのもこうして一歩踏み出す事じゃ無いのか?」


最もらしい事を言うがそれは間違いだとアイリスは否定する。

戦闘経験を積むのは確かにどうしても危険と隣り合わせだ。でもだからといって死に行くような無謀な事をすべきでは無い。


狩りしてもらった肉を食べて来たこいつらじゃ無理だと思っていると、一歩踏み出した人物に目をやる。

「あのよ、俺もやめた方がいいと思うぞ。」

ヴェインだった。

王太子の側近の1人である彼の言葉というのは重みがあるのか王太子に賛成のメンバー何人かは動揺しているようだった。

「意外だな、お前が反対するなんて。」

てっきり賛同すると思っていたのか王太子は少しだけ苛立ったように返したがヴェインは別段気にする様子もなくそうだろうなと返す。

「わりぃけど、このまま行くとやばいと思うんだよ、前に親父と鍛錬してる時に出会した強い魔物の時に似てんだよ空気が。」


過去の経験からヴェインの危険回避、勘が働いていることにアイリスが感心する。

こういう指揮官がいると部下は生存しやすいだろうと思っていると王太子はヴェインの言葉に食い下がる。

「しかし今まで何も起きなかっただろう?」

「起きてないことが良いんだよ、確かに殿下の言う通り順調だがそれでもなんだかそれが違うって思うんだよ。」

「そう、か・・・。」

有無を言わせないヴェインの強気な態度にようやく王太子も耳を傾け始める。

それだけ彼を王太子が信用していると言うことだろうと思っているとここで空気の読めないやつの声が聞こえた。


「王太子殿下の言う通りこのまま進みましょうよ!」

・・・モブ野郎、まとまりかけてたっつーのに。

名前は分からないが、確か何処かの貴族でたまに王太子にゴマスリしてたやつだ。

「いや、しかしだな。」

「私は殿下と同じでもんだいないと思いますよ!ただ彼が少し臆病になっているだけなんですって。」

「なんだとテメェ・・・。」

カチンとしたヴェインは凄むがモブ野郎は気にせず言葉を続ける。

「じゃぁ決めましょうよ、次の階層で問題なければ進む、ダメなら引き返す、どうです?」

「そう、だな。そうしよう。」

「殿下?!そんな危険を冒すなんて反対です!」

コーデリアがそれはダメだと王太子を説得したが、それより先にモブが次の階へ続く扉を開けた。

これでこの階を攻略しないと出られなくなった事に、これをしでかしたモブの顔をアイリスは冷ややかに見つめた。




いつも読んでいただきありがとうございます。

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