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転生女のヒロイン生活〜私にヒロインなんて向いているわけがないっての!〜  作者: ちゃらまる


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相手が倒れそうになる障害物を先に取り除く、果たしてそれが優しさといえるだろうか?

いつも読んでいただきありがとうございます。おけげ様で体調よくなりつつある今日この頃です。次回は10/11(日)投稿予定です。



コーデリアの提案を断り、一緒に行くと決めたはいいが・・・。

メンバーの最後列、アイリスはじぃっと自分より前のメンバーを見やる。

「あ!ゴブリンです!」

「よし!陣形を崩さず先ほどと同じように!」

王太子の声を皮切りに、後衛にいる補助魔法の得意な学生が詠唱を始める。


王太子達剣術派が惹きつけつつバフをかけ、時折負傷や不測の事態が起これば後方のメンバーの治癒魔法、そして防御を担う。


連携の申し分無い動き、彼らは生徒達からすればできる方なのだろう。

だが、正直それだけだとアイリスは結論づける。

後方で治癒魔法やバフをかけて補助に徹するコーデリアをサポートしながらアイリスはまるでお遊戯を見ているようだと誰にも分からないように鼻で笑う。


バランスのとれた戦略ではあるが、彼らの動きは教科書に則ったそれである。

これでは本当の不測の事態になった時、彼らだと対処は出来ないだろう。

そこまで思ってアイリスは後方と更に前方のもっと先まで探索の範囲を広げる。


後ろにゴブリンが10、前方はゴブリンにオーガ合わせて20ほどか・・・。

アイリスは確認し終えると魔物の群れの真下から影の棘(シャドウランス)を放ち、メンバーに気づかれる前に沈黙させた。



下手したら包囲される所だったじゃん。

アイリスはメンバーに悟られないように魔物から出たアイテムや素材を採取する。

遠隔操作でそれができるアイリスにとって単純な作業ではあるが実際はある程度修練しないと出来ない事である。


そんな事をいとも簡単にやってのけるアイリスだからこそ、彼らは安全にダンジョン攻略に勤しめたのである。


にしても随分魔物の数が多いよな・・・。

これまで秘密裏に処理して来たアイリスは異様な魔物の数に首を傾げる。

現在地下6階層目。それまでに倒した魔物はおおよそ300は出現し沈黙させている。


おかげで収納魔法の中は戦利品でパンパンである。

何より初級で上級ポーションがドロップするのはおかしい。


数は少ないが上級ポーションを取得したアイリスは、本来に初級ダンジョンは前世にゲームにしろ、今回のダンジョン攻略にしろ倒した素材はショボいものばかりのはずだ。

現に魔物を倒して喜んでいる王太子の手にあるのは劣悪な魔石であるし最初から代々がこういうドロップアイテムである。

学園管轄のダンジョンだと聞いていたから何も無いと思っていたがそうじゃ無いかもしれない。


まぁだからといって変に恐怖心煽ってもいい事ないし、あともうすぐで10階層だからそこから帰れば問題ないだろう。




「なぁ皆、後もう10階層挑戦してみないか?」

このボケ王子何言ってんだ?

ようやく終わると思っていた10階層目で、無邪気にそう言う王太子にアイリスは米神に青筋を立てたのだった。


いつも読んでいただきありがとうございます。

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