コーデリア、策を講じる。
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は6/21(日)投稿予定です。
「アイリス、貴女は先程の話しどう思う?」
泣いているドリル女を落ち着かせていると、彼女の従者がやってきたので彼女の身柄を引き渡しそのまま帰ってもらったので、アイリスが代わりにコーデリアと向かい合わせに椅子に座り、自分のカップに口をつける。
「まぁ、正直狙われているわな。でもまぁそうなってもおかしくねぇけど?」
綺麗な所作でお茶を飲んだ後、アイリスは口悪く答える。
側から見ればギョッとする返答だがここを利用しているのは自分達だけ、誰にも見られる心配はない。
「理由は色々あるけど、色んなところで喧嘩売ってるだろ?あいつ自身。」
その色々の中には家の商売でのギリギリセーフな悪どい商売もさしているが、アイリスはそんな事コーデリアが知らないはずはないかと口には出さない。
「その家だから狙われているなら、真っ先に本人を狙っている。でも、そうではなく彼女の関係者から被害者を出していることからみると「本人の怖がる反応が見たかった。」まぁ、そうじゃねぇかなって思ってる。」
そしてある程度経験積めたから本人に事を起こそうとしてた。だがここで犯人の誤算は彼女ではなく取り巻きの1人だったという点だ。
「恐らくだけど、犯人は焦っているかもしれないわね。」
お菓子を小さく齧るコーデリアを見ながら、アイリスは首を傾げる。
「なんでそんな事わかるんだよ?」
心底わからないという顔で見ているとコーデリアがジロリとこちらを見やる。
「私にも似た経験があるからよ。」
そう言われて出会い始めのコーデリアの事を思い出す。
「犯人って他の事をしている時より上手くやろうという気持ちが強くなるのよ。だから、何か失敗じゃないけど自分の計画通りにいかなかった時、ひどく焦るの。」
「それが今って事?」
「えぇ、だから1番ボロが出やすくなっているかもね。」
「ふーん・・・、でも犯人の失敗って?」
「決まっているわ、捕まらないことよ。」
なるほど確かになとアイリスは納得する。
捕まっては元も子もないわけだし・・・。
「あと、犯人の候補者も絞り込めたわ。」
「え?あー・・・もしかして秘密のサロン?」
犯人特定に繋がりそうな情報を口にするとコーデリアは満足そうにした。
「えぇ、知っている人間が犯人、という考えが1番妥当ね。だから今度は私達が先に罠を仕掛けようと思うけど、どうかしら?」
その顔だけでみると悪役令嬢に見えなくもないなと、意地悪く笑うコーデリアにアイリスは独り言を呟いた。
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