やーっぱりこういう時ってまた事件が起こるんだよね。
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は5/30(土)投稿予定です。
追記 申し訳ありませんが投稿予定を6/1予定とさせて頂きます。ご了承下さい。
道具ができればすぐに犯人を割り出せる、そう思っていた矢先、また事件が起こったのは、王太子から話しを聞いた2日後のことであった。
「聞きまして?また被害者が出たようですよ?」
「なんでも生徒会のメンバーだとか。」
「えぇ、でも見廻りの時ではなく授業中具合が悪くなって保健室へ行った時にだそうよ?」
いやだ怖いわと噂をしながら通り過ぎる女生徒横切ったアイリスは隣にいるコーデリアを見やる。
「白昼堂々とした犯行したってことか?」
「聞くところによるとそうらしいわ。」
なんでも保健室の前で倒れて気絶していた女生徒を授業の準備を行なっていた教師が見つけたのだとか。
急に授業が中止になり休講になったことで噂はあっという間に広がった。
最近は反抗が起こらなかったことで安心していた生徒からはまた不安の声が上がり正直言ってあまり良くない状況である。
「生徒会のメンバーだもんな。生徒のトップの人間が事件にあったら普通の生徒はビビるだろうな。」
アイリスは周りのどこか張り詰めた空気に辺りを巡らす。
と、被害にあった女生徒のことを思い出す。
「そういえば被害者ってドリル女の取り巻きだったよな?」
「えぇ、・・・なんでも今回はまだ意識が回復していないんだそうよ。」
コーデリアは一度周りを見渡して声を潜めてアイリスに告げる。
そう、いつもなら数時間には意識を取り戻していたのに今回は女生徒の意識が戻らないという非常事態が起こったのだ。
今は目が覚めているそうだがずっとぼんやりで返事の受け答えはできず、まるで抜け殻のようになっているのだとか。
コーデリアが学園長から聞いた話しだと秘密裏に高度医療が受けられる王立病院へ移送されるらしい。
表向きは精神魔法による副作用が見られ一時的に入院する事になったという事になっている。
そりゃそうか、知れば混乱するだけだし特に貴族にいる傲慢な奴らにとって貴族、平民関係なく被害を受けると分かれば余計不安になり、逆に保身のために何かしでかすかも知れない。
「今回はどうしてそんな事になったのかしら?放課後の時間じゃないのもそう。犯行も見つからないようにというより逆にわからせるように事をしたように思うわね。」
「何のために?」
聞き返すとコーデリアもわからないと首を振る。
「でも、なんとなく犯人の気持ちは分かるわ。」
「え?マジ?」
「えぇ、多分犯人は焦っているわ、以前私がなかなかうまくいかなくて焦っていた時に似ているわ。」
以前というのは公爵家で母を人質に言いなりになっていた時期のことを指しているのだろう。
「それは随分、焦っておられますね。」
「心にもないことを言うもんじゃありませんよ。」
コーデリアはアイリスの珍しい敬語に鼻で笑った。
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