結局巡回はローテーション制になったので、あいつと一緒になる前に事件が終わる事を祈る。
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は少し間をあけまして5/9(土)投稿予定です。
という事で、普段の通常業務に加え放課後の見回りもする事になり一気に時間を取られる事になった事をアイリスは内心舌打ちをした。
正直他人が奇怪な事件に遭おうが正直いえば知ったことではない。
むしろそれは学園側の人間が携わる事で一生徒が首を突っ込む事ではないからだ。
まぁそれを理解しているから王太子もサポートに徹するという言い方だったんだろうけど・・・そんなに世間の評価が欲しいのかね?
王太子だからこそ事件に関わるべきではないだろうに自ら行動するというのはそういう事だ。別段彼が事件は大人に任せようといえば誰もが納得する、何せ直系唯一の後継者なのだからそれが妥当と誰もが納得するはずだ。
それなのにこれである。まぁコーデリアが納得して指示に従うと言ったのだから私はそれに従うだけだけど。
しかしその後の巡回組を決めるのは相当苦労した。どさくさに紛れて一緒に巡回ペアにするつもりだったしあの王太子。
その後ドリル女もといレベッカが話しに入った事でなかなか決まらなかったので結果、公平に巡回の組み合わせはローテーション制となった。
因み私はコーデリアの従者として一緒に居なくてはならないと言い分は採用されコーデリアと私は一緒に巡回出来る事になった。
当然だ、私をそんじょそこらのか弱い女生徒と一緒にしないで頂きたい。
そういうわけで翌日から始まった放課後の巡回の始まりである。
今回私を含め3人、コーデリア私、そしてーーー。
「ここは書庫室ですね、念の為確認しておきましょう。」
固い声色で言った人物、ザフィールという平民の男子生徒である。
濃いパープル色の髪をひと束に括るスラリとした体躯で背の高い人物だった。
商家の出ではあるが彼の頭脳は飛び抜けておりどの教科でも上位成績を収めていた。
だがそれゆえの成果、ガリ勉属性という性なのか。彼は誰にも冷たく近寄り難い人間として有名だった。
そんな奴がよく生徒会に入る事を了承したよなと思っていると鋭い吊り目がこっちを見る。
「何か?私に用でも?」
「別にねぇ・・・無いです。」
言い換えて答えるとスッと目を細めた後彼は前を向く。
正直彼には嫌われているのだ、何せ私の方が順位は上で彼を負かしているからである。
中間テストの時なんか張り出された順位表見てこっち睨んできたもんなとあの時の事を思い出す。
別にどこぞの漫画みたいに「勝負だ!貴様!」と直接面と言われた事はないがそういう雰囲気でこちらを見てくる事があるので正直アイリスは王太子の次に関わりたくない人として彼を認識していた。
あぁ、さっさと終われますように。
珍しくアイリスは祈った。
いつも読んでいただきありがとうございます。




