生徒会も動かざる得ないか
いつも読んでいただきありがとうございます。次回は4/25(土)投稿予定です。
「由々しき事態だ。」
重苦しい王太子の声が生徒会室に響きわたる。
深刻に聞く者、よくわかっていない者、そして若干1名だけ物凄く嫌な顔をして見ている者様々だが誰もが彼に目を向ける。
まぁ、なんとなく言いたい事はわかっているんだけど・・・あれ?そういえばこいつの名前、なんだっけか?確かーーー。
「アデン殿下、それで由々しき事態というのは?」
あぁそうそうそんな名前だった!たまには役に立つな!ドリル女!
王太子の名前を忘れていたアイリスはドリル女、もといレベッカ内心褒める。
・・・んー?そういえばあの取り巻きの中にいたイティルっていう子居ないな?
彼女の後ろについていた平民の子イティルが居ない事に気がついたアイリスだったが、話しを再会した王太子に目を向ける。
「ここ数日、生徒達が一部記憶を無くして発見されるという事例が続いている。」
やっぱりという声を上げるものと、初めて聞く話題でざわつく者とで分かれたが王太子は静粛にするように言う。
「これは先生方でも調査を行なっているが、正直調べる範囲が広すぎておそらく発見するのに時間がかかるだろう。」
「まぁ、でしたら私たちも調査をするという事ですのね!」
あぁ、いるよねートラブル起こっていつもと違う事対処する事になって妙に張り切りだす人。
イレギュラーな出来事をについて調べる事に妙な高揚感を感じたのかレベッカが顔を少し赤らめて王太子にそう言っている姿を見て前世で働いていた事務のおばさんを思い出して、アイリスが遠い目をしていると王太子の言葉が聞こえてきて我にかえる。
「いや、私達は教師の邪魔にならないようサポートをするだけだ。」
あれ?意外だな?
てっきり目立ちたいが故に調査をしようなんて言い出すのかと思ったが、思いの外当たり前な事を言った王太子を見ていると、コーデリアが挙手をする。
「具体的にどのような事をする予定なんです?」
「まず現場調査をするときの生徒へ立ち入り禁止の説明、又は生徒への誘導を行う。そして我々も放課後の巡回を行う。男女ペア男2人ペア、そして女性2人と男1人ペアの3人で巡回しようと思う。」
なるほど、犯人と出会したときの対処に2人以上、純粋な力差も考えての事か。
アイリスがそんな事を考えていると鋭い視線に目が合う。レベッカがこっちを睨んでいた。
いや、別にあいつと一緒になりたいわけじゃないけど?
寧ろお前と一緒に巡回しろよと逆に願いを込めたが、何をどう受け止めたのかそっぽを向かれレベッカとはそれ以降目を合わす事はなかった。
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