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9/12

ずぼらの深夜徘徊

閉鎖的な現実世界での生活の窮屈感からの脱出から思いついたものであり

元々は、なろうに近いエロ妄想でAIにぶちこんで

遊んでいたのを自分なりにかみ砕いて、健全な内容で描いてみようと

思い至りました。とはいえ、大部分は切り貼りしたようなテンプレ内容ですので

落としどころをみつけて完結までかければと、考えております。

 【2】


 深夜1時に目を覚ました

 どっぷりと眠りに落ちていたのは久しぶりだ

 僕はどうも寝すぎると腰が痛くなる体質なようで

 数年前にぎっくり腰で痛めてから

 ズレた背骨の一部が神経をずきずきと干渉しているのだ

 目が覚めたのはそのせいだ。

 誘発する腰痛に耐え切れずこうして時折、睡眠から強制的に

 覚醒させられるのだ。

 寝ぼけまなこで、壁に備え付けてあるディスプレイをタップすると

 天井の証明の脇から金属製のカゴが降下してきた

 備え付けの冷蔵庫は僕が暮らした実家の部屋にはなかったため

 追加収納機能として、天井に収納されており、ボタン一つで

 出し入れが可能になっている。

 ウォルト・ディズニー・プロダクションが製作した

 アニメーション短編映画作品で、1938年5月6日公開された

 短編映画シリーズの一作品であるミッキーの移動住宅を

 参考にしたようなハイテク収納だが、所詮はミニ冷蔵庫程度の

 収納でしかなく、飲料水のペットボトル数本や冷凍食品をしまっておく

 ホルダーが取り付けられているだけだ。

 そこからミネラルウォーターを一本を取り出し、キリリと蓋を捻り

 開封すると一気に喉を潤す。ラベルも印刷されていない無機質な

 液体だけが入ったプラスチックの容器の水はいつもよく美味く感じる

 さすが、アクアマウンテンから湧き出る水。空気のように軽くて飲みやすく

 喉越しの良さは世界でも5本の指に入ると言われる。

 その透明感の高い水質は世界中の一流料理人たちに重宝されているほどだ

 僕はそんな、捕獲レベル68のエアアクアを感謝することなく

 がぶがぶと3分の1ほど飲み干すと、雑誌やPCが乱雑に置かれたテーブルに

 そっと置き、再び部屋のデジタル時計の時刻を確認した。

 「かぁー・・1時・・・風呂いくのだるいな」

 便宜上風呂と呼んでいるが実質、それは湯屋街であり立ち昇る湯気と

 和テイストな建造物が織りなす小京都または吉原と言った方が伝わるだろうか

 いま僕がいる居住区フロアから300m以上、下層で営業している広大な

 エリアであり、僕がここを初めて訪れたのはジャンクションパッドから

 3回目に落下したときだった。

 巨大な泡が浮遊する無重力泡風呂のシャボンがクッションとなり

 減速したまま湯上りの休息場に備えてある

 日本庭園の枯山水に落下して命拾いしたものの

 見事なまでに雅な庭園は、僕の足跡が刻まれ踏み荒らされた

 これは故意ではない事故であったが

 その一件以来、僕は上空からの入場は禁止とされている。

 人がいない遅い時間帯に、広いお風呂でゆったりと入浴はアリだが

 ジャンクションパッドからの移動を数回経由しての、脱衣所まで行き

 そこで着替えて───入浴までの手間を考えたら僕は内なる面倒くさがりに

 従う方が、楽だなと結論付けだ。

 仕方なくディスプレイ蘭をスクロールしていき、風呂の項目をタップする

 ベッドが床ごと回転すると、浴槽とシャワーが一式揃った

 ユニットバスタイプの浴室が出現し、水はけのよいタイルと水はねを

ガードするガラスがバスタブを囲んでいく、数秒もかからないうちに

僕の部屋には5分でお湯張り可能なあたたかなリラックス空間を提供してくれる

空間が姿を現す。

「その前に何か食うか・・・・」

自室のシャッタードアを開閉させ、口さみしいいまの状態を払拭するため

カフェテリアの方向へと歩いていく。この深夜の時間帯、眠れない

住民とすれ違うことがある。

僕は順路という感覚を頭の片隅に追いやることがあり

左側通行であるいてしまうことがある

そういうときは、曲がり角で向かってくる他の住人とぶつかりそうになる

だが今日は運が良かった。

曲がり角に差し掛かったときには、すでに向かってくる住人のバカでかい

頭部の一部が、角(かど)から飛び出していた。デカいしめじだ

左手に持ったマグカップからは湯気が立ち昇っており

ミルクとチョコの甘い香りが漂っている

【カペリート】

彼は眠れないため、ココアをカフェテリアの自販機から

購入したことが伺えしれた。その証拠に僕がいたことに気づくことなく

脇をあくびをしながら、通り抜けていったのだ

あの調子なら数分後には快適な睡眠が出来るだろう

先入観から、僕としては彼がナイトキャップを被っていないのは意外だった

 

昼間と同様に、カフェテリアの照明は点灯してはいるが

どこか静かな光景に思える。プラットフォームを行き交う人々の

数は閑散としているからかもしれない。

夜中の出歩きは正直、苦手だ

マルチバースの無限の可能性とこうして対面していると

霊的存在、人ならざる者たちの存在を嫌が応にも認識させられる

ここに来てから、敵意をもった者と出会ったことはないが

不意に夜中にバッタリ出くわした経験はある。

いま思えば、彼は故意ではなかったが、僕は八つ当たりするように

怒りを爆発させて暴言を吐き散らしたことを覚えている

妖怪か幽霊の類か、きっと僕にも知らない場所がまだここには

あるのだろう。


ロボット労働基準法が制定されてから、カフェテリアの24時間営業は

一部を除いて撤廃された。深夜営業の回転率が悪いフロアは

遅くても12時過ぎにはシャッターが下りる。

僕の健康で有意義な生活を保障してくれている居住区では閉店が早い

そこで、カフェテリア内の一角には自動販売機型のフード自販機が3台

淹れたての飲料水が注文できるディスペンサーとドリップマシンが

配置されているのだ。

このドリップマシンの優れている点は”音が気にならない”点だ

まったくの無音で豆を粉砕・ローストをおこなう

エスプレッソならクリームでアートもやってくれる

まさに至れり尽くせりのサービス精神の持ち主だ。

こいつが、SCP財団に置いてある入力すると何でも飲み物を提供してくれる

夢のマシーンじゃなかったことには感謝している

もしそうだったら、好奇心でも僕はこいつに近づかなかった

いまでは、たまに夜更かししたいときに、よく世話になっている関係だ

身体にわるそうな真っ黒な闇の深淵みたいなブラックコーヒーを

提供してくれるからだ。


隣に並んだ3つのフード自販機には冷凍食品、スナック類、宇宙共通語で

書かれた商品に分類されている。

冷凍食品は主食と副菜が一緒になったプレートや主食だけのモノ

がっつり食べたい背徳的な料理が、自販機からいつでも

温かい料理を提供してくれる。

スナック類はチップスやチョコ、エナジーバー、蛍光色のガム

安価の駄菓子どれも知らないメーカーの商品が並んでおり

馴染みない商品を購入するのは躊躇してしまうが、一番左下の

商品だけは馴染みあるお煎餅が包装されている。

醤油味のぶっかき”おかき”

僕のリクエストを通してくれた管理部には大変感謝している

歯が砕けそうになるくらい、噛み応えがあるため

僕は大変重宝している商品だ。

味の再現性も高い

とりあえず、一袋30粒入りのボタンを押して購入する

宇宙共通語の自販機は青いポーションやら魚の入った透明の瓶

蛍のように筒の中で光る虫、ハサミのように二股に

持ち手が分かれた注射器や可食部があるのかわからない花弁

おそらく、放射性物質が混入しているであろう見覚えのある

コバルトに発光するコーラが並んでおり

僕は見ているだけでもたのしく、ちょっとした好奇心で

他人が飲んでいる姿なら見てみたいと何度も思った。


僕は小脇に”おかき”を抱え、さっそく封を開け

ボリボリと顎をぼりぼりっと言わせながら

歯でお煎餅を砕き、自室まで歩いていく

そして部屋の前でさっきまで気づかなかった

郵便ボックスに新着のメールが届いているのを確認した。












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