有域内次元探求調査機関
閉鎖的な現実世界での生活の窮屈感からの脱出から思いついたものであり
元々は、なろうに近いエロ妄想でAIにぶちこんで
遊んでいたのを自分なりにかみ砕いて、健全な内容で描いてみようと
思い至りました。とはいえ、大部分は切り貼りしたようなテンプレ内容ですので
落としどころをみつけて完結までかければと、考えております。
【5】
自信がなくなると どうなると思う
眼がくぼんで背骨が曲がっていく
世界が曖昧に見えて
すべてを破壊したくなる
僕の内に秘めた怒りは外部へ飛び出すことはない
理不尽があっても・・・・
人に向けて発散することはない
図書館で本棚を見上げながら、保管されている
漫画のデータの羅列を数えながら
怒りの発散について、ふと思い浮かんだ
まだ”ここ”に来て日が浅い時期
【バナー博士】の検診を受けた
彼は僕にこう告げた。
「身体的不調はリウマチの症状くらいで
あとは内臓脂肪がついた肥満体型が君の健康を害していると
言えるだろう。
ここでも十分に治療可能だが・・・・・問題なのは君の精神だ
私は精神科医ではないが【レクター博士】が君の危険性を指摘した」
「それじゃあその・・・・僕にも博士のように・・・」
「ハルク?いいや、君は破滅型のようだ。このままいけば君は・・・・
確実にここで死ぬぞ・・・・精神がバラバラに分裂する
正しい精神制御を学ぶんだ。怒りを制御して、日々の生活に潤いを
環境が変わって難しいことはあるだろう
僕も苦労した。だが改善しなければ、精神の不調によって病を誘発する
アドバイスするならば・・・・君はここで多くを体験すべきだ
学びを得て、友達を作り、安らぎを見つけるんだ
孤独じゃないことを君自身が、君に証明すべきだよ」
彼は僕の危うさを見抜いていた。
自己嫌悪と自己逃避
未熟な精神の成熟具合に
そして少しだけ安らぎさえ覚えた、大げさに言うと・・
ここまで僕は他人に
分析されるような人生は送ってこなかったからだ
愛されず理解されず・・・孤独さえ、苦しかった・・・・
世界なんか破滅しろと恨んだが、本当に起きてしまうと
こうして虚しい気持ちでいっぱいになる
嫌いな人間が吹っ飛ぶ想像はしたが、こうもすべてがなくなるとは・・・
悲劇のヒロイン症候群に浸る気分はいつでも気持ちがいい
襲いかかるあらゆる事象が、自分を攻撃してくるように思えてくる
そして虚しくなる。
”ここ”に来た時に眠れなくて、苦しんだ。少なくとも一か月
僕の身体が次元を超えて放り出されたのは、偶然だった
生きてることが奇跡らしく・・・・・そのことを褒められた。
見知った顔がたくさんあって、夢だとおもった
自分が創り出した空想の世界
都合の良い現実
だが彼らの宇宙が生まれたのは、僕の功績じゃない
偉大な発想力によって過去の人々が世界を創造したんだ
人生を・・・・・。
僕は与えられた世界に浸っている
目が覚めたときに
聞き覚えのある声で、聞き覚えのあるセリフを医者から言われた
「いいですか、落ち着いて聞いてください ここは────」
Intra-dimensional exploration research organization
有域内次元探求調査機関
いまだにフルネームで言えたことはない
医者いわくこれでもわかりやすい意味ではあるそうだ
だが、TVAみたいな組織とかタイムパトロール的な組織かと
僕は勘違いしていた。
主な目的は調査や救援活動、僕は大きな組織の下部組織に
救われて、ぶっ壊れた次元の修復作業のために
情報を提供することになった。だからスマホを提供した
すべての基点が破壊され、これから新たな宇宙は生み出されない
ディメンションごとに繋がれた糸は、伸びきったゴムのように千切れ
四方八方に散らばって行ったのだ。
鍵は僕の記憶じゃなくて、情報なんだ・・・・・勝手な自己嫌悪に
陥っていたが、スマホはたった数日で返却された。
インカ―ジョンが起きて、すべての次元がバラバラに破壊されたなんて
最悪の事態じゃなかったことは感謝すべきかもしれない
どこかに俺の住処となる次元があるかもしれない
なんて、楽観的に考えることは出来なかった・・・・
いまでは僕を証明するのはこのスマホだけとなった。
並以下の人間のことなんて誰が知っている?
どこかに有名人の僕がいて、ファンがいたりして
なんて考えるだけ、無駄なことだとすぐに悟った。
ここには保護観察用と特定マーカーと情報が保存されている
何億、何兆、DNAが記録され、合致する人物を検索可能だ
僕の似た遺伝子配列の人物はいなかった
当たり前だ、分岐した時間軸のなかで、確かにそういった
特異な能力を持った自分がいると仮定してもおかしくはない
実際にいたのだろう。
だが基底世界がぶっ壊されたことで、僕の可能性の枝は潰えた。
つまり諦めたのだ・・・・・
故郷が蘇ることはない、帰ることも、すべては失われた
だからこうしていまは・・・・・
本棚に残された過去の痕跡を網羅しようと毎日を過ごしている。
それにまだ、施設内の探検も終わっていない。
そうだ・・・・・今度、旅に出てみるのも悪くないな
”ここ”は馬鹿ほど広いうえに、衣食住には困らなそうだ・・・




