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迷いの土曜
土曜の朝、目が覚めたのは、9時を過ぎていた。
天井を見上げたまま、動かない。
今度の土曜。
その日が、来てしまった。
約束をしたわけではない。
「考えておきます」と言っただけだ。
——行かない。
行く理由が、ない。
そう決めたはずなのに、起き上がる気にもなれず、スマホを手に取る。
メモ帳は、開かなかった。
行かなかったとして、今日は何をするのか。
考えてみたが、何も浮かばなかった。
一日中、この部屋で天井を見ているだけだ。
布団を出て、洗濯機を回す。
冷蔵庫を開けると、飲みかけの麦茶しか入っていなかった。
昨日も、一昨日も、コンビニの弁当だった。
「食事です」
あの言葉だけが、頭に残っていた。
——食事だけだ。
ただ飯を食うだけで、それ以上の意味はない。
誰に向けた言い訳なのか、自分でも分からなかった。
洗濯物を干し終えたとき、時計は11時を回っていた。
気がつくと、着替えていた。




