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才能屋  作者: ハル
2章 才能屋との巡り会い
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空白の一週間

その週も、数字は変わらなかった。


朝礼で名前を呼ばれ、「0件です」と答える。

笑い声。鼻で笑う音。

いつもと同じ、はずだった。


ただ、電話をかけている途中で、ふと手が止まることが増えた。


「間に合ってるんで。結構です」


プツッ。


いつもなら、胸の中で何かが縮む。

けれどその日は、受話器を置いたあとに、別のことを考えていた。


——なんで俺は、断られるたびに、こんなに痛いんだろう。


答えは出ない。

次の番号を押す。


夜、家に帰ると、スマホのメモ帳を開く。

才能屋の住所は、そこにちゃんと残っていた。

消えていないことを確かめて、ようやく息をつく。


それを、水曜まで毎晩、繰り返した。

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