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空白の一週間
その週も、数字は変わらなかった。
朝礼で名前を呼ばれ、「0件です」と答える。
笑い声。鼻で笑う音。
いつもと同じ、はずだった。
ただ、電話をかけている途中で、ふと手が止まることが増えた。
「間に合ってるんで。結構です」
プツッ。
いつもなら、胸の中で何かが縮む。
けれどその日は、受話器を置いたあとに、別のことを考えていた。
——なんで俺は、断られるたびに、こんなに痛いんだろう。
答えは出ない。
次の番号を押す。
夜、家に帰ると、スマホのメモ帳を開く。
才能屋の住所は、そこにちゃんと残っていた。
消えていないことを確かめて、ようやく息をつく。
それを、水曜まで毎晩、繰り返した。




