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才能屋  作者: ハル
2章 才能屋との巡り会い
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静かに動き出した何か

外に出ると、空気がひんやりとしていた。

駅までの道すがら、風が頬をなでた。


世界は変わっていない。

けれど、ほんの少しだけ、自分の"輪郭"がくっきりと浮かんだような気がした。


——"なぜ才能を求めているのか"。


白井の問いが、頭の中で何度も反すうされた。


答えは、まだ分からない。


でも、その問いに向き合ってみたい。

そう思っている自分がいた。


「……才能屋、ね」


つぶやいてみた言葉の響きが、妙にしっくりきた。


何かが、静かに動き出していた。

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