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才能屋  作者: ハル
2章 才能屋との巡り会い
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才能があれば、苦しみは消えるのか

「高峰さま、あなたは"才能がない"と思っていますね?」


「……はい」


白井の問いは、まっすぐだった。

ためらいも遠慮もない。


「では、才能があれば、今の苦しみは消えると思いますか?」


「……え?」


予想外の問いだった。


「才能があれば……結果が出せて、認められて……それで……」


言葉が続かなかった。


——本当に、それだけなのか?


心の奥で、何かが引っかかった。


才能があれば、結果が出る。

結果が出れば、認められる。

認められれば、幸せになれる。


そう信じていた。

でも、今この瞬間、その「信じていたこと」が、どこかうそくさく感じた。


「……わかりません」


正直に答えた。


白井は、静かにうなずいた。


「わからなくて、構いません。それを一緒に探すのが、ここでの時間です」

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