↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
才能屋  作者: ハル
2章 才能屋との巡り会い
PR
19/41

「やりたかったこと」と「やっていること」の距離

「高峰さま、ひとつお聞きしてもよろしいですか?」


「……はい」


「今、お仕事は"広告営業"と伺っていますが、そもそもその職種を選ばれた理由を覚えていらっしゃいますか?」


「え……理由、ですか」


一瞬、言葉に詰まる。

就活中に内定をもらったから。

他が落ちたから。

とりあえず、就職しなきゃいけなかったから。


けどそれは、本音じゃないと分かっていた。


「……もともと、何か"つくる仕事"に憧れてて。でも、自分には無理だと思って……」


「つまり、"やりたかったこと"と"やっていること"の間に、距離があるわけですね」


白井の言葉に、思わず息をのんだ。


「この仕事をしていて、たびたびそうした"ズレ"を口にされる方がいらっしゃいます」


「……ズレ、ですか」


白井は静かにうなずいて、カケルの言葉を待った。


カケルは白井の目を見た。

その奥には、妙な透明さがあった。


何かを押し付けてくるでもなく、見下しているわけでもない。

ただ静かに、こちらの心の奥を"見ている"感じがした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。