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何のために生きているのか
その日の夜、家に帰っても何もする気が起きなかった。
コンビニで買ったビールと、半額になった総菜だけが夕飯だった。
テレビをつけても、スマホを開いても、どこにも「自分」はいなかった。
世界は回っているのに、自分だけが取り残されている気がした。
布団に入っても、すぐには眠れなかった。
—
「……俺って、何のために生きてるんだろう」
真っ暗な部屋の中で、ふと漏れた言葉。
誰かに答えてほしかった。
でも、誰もいない部屋には、静寂だけが戻ってきた。
—
カケルは、天井を見上げた。
何も変わらない日々。
誰もいない部屋。
空っぽの胸。
——このまま、俺は消えていくのかな。
そんなことを考えながら、目を閉じた。
明日も、きっと同じ一日が始まる。




