総文祭2日目 朝食の時間①
総文祭、2日目。この日から本格的に競技がスタートし、本番を迎える。選手だけでなく、実行委員含めた運営も緊張の連続だろう。
代表の選手や各都道府県の引率の先生たちも朝食を食べに宴会場へ集まっていた。
「四条くんと一緒に朝ご飯、食べよっかな~」
都道府県単位でテーブルが割り振られており、基本的にそこで食べないといけないのだが、千里はそんなルールはおかまいなしに大阪代表のテーブルへと茶碗とお箸を持って赴く。
すると、光輝の姿だけないことに気づき、千里は近くで白ご飯をもぐもぐと食べている女の子・森田に話しかける。
「ねぇ?」
「ふぁい?(はい?)」
森田は口の中に物を入れてる最中に声をかけられて驚き、返事をしようと慌てて飲み込む。前で見ていた仙崎は急に現れた千里の姿に驚きつつも森田に落ち着けと促す。
「あー、食べてる最中にごめんね。そちらの主将の四条くんは?」
「そういえば、四条さん、来てないっすねー」
「光輝なら、食堂の方に行ったで。ここのメシはいらんからって」
と、同部屋の仙崎が光輝の行先を教えた。
「あ、ちゃんと朝ご飯、食べてるんすね。今日も朝練してるのかと思ってました」
さすがに昨日の今日でそれはないだろうと仙崎は高を括っていたが、そう言われると然もありなんという気もした。
「食堂に行ったのね。ごめん、ありがとう。あ、それ、まだ、口付けてないし、あげるね」
と、千里は自分が持っていた白ご飯を森田に渡して、食堂へ向かうべく、宴会場を走り去った。
「仙崎さん、これ、もらったんですけど、どうしたらいいっすか?」
「お前、食べればええやん」
「いや、さすがに朝から白飯、2杯はきついっす」
「いらないなら、私がいただこうかな」
千里のご飯はこの後、試合のない後藤先生がおいしくいただきました。




