山吹色の…
つまり中身が息絶えるまで開くなよって事ですか。
でもそれは食べるのを諦めろって事だよね。
「そんなのはもったいない」
本荒節をカビさせて旨味を更に上げる本枯節
日本でパック売りされる花削りそのほとんどが香りが際だつ本荒節、しかし日本料理の全ての基本調味料サシスセソには実はタが入る。タ行の神髄ぶっちゃけ日本料理はダシがなければ始まらない…いや味気ない。
ダシのない味噌汁、出汁のない出汁巻きはタダの玉子焼、出汁としての存在価値しかない湯豆腐の昆布
そして、日本が生み出した出汁の文化の極み《ラーメン》
昆布のない甘いだけの五目豆…田舎に行くとお目にかかれたりするがマジで甘いぜ?
全ての和食はお出汁に通ず。
そう、更なるコクと旨味を求めた末に生まれたてしまったのは、カビさせるというやや不可解な工程。そして産み出された極上仕上げの本枯節。
ハッキリ言わせてもらえれば、最上級備長炭より手間暇かかっています。
そして聞きたい。なぜ日本人痛んだとか思えない納豆やカビたものにすら手を出してしまうのか日本人は、どんだけ悪食なんでしょうね。でも、納豆の発祥したのは戦で籠城中で食べる物が必要だったとは思うさ。
けど、口にした人は決死の覚悟だったんだろうね。
殿様食べる?いや、遠慮する。じゃ、オレ食べる。それじゃオレも。ならワシも食べる。「「どうぞどうぞ」」的なやりとりがあったんだろうか。
戦争中は勇者や英雄が量産されるけど、真の勇者ってそう言う人たちの事を呼ぶと思わない?
でも、本枯節に関しては、タンポポの綿毛のもさもさ具合を軽く超えてますからね?
みかん農家の人なんかは、みかんがカビてたら皮むいてくえそうなら食っちゃうんだから《もったいないから》…か。
「みっちゃん道々ウンコしてカミーがないから手で拭いてもったいないから〇べちゃった… よし、今夜開けるよ」
「誰でもいいからこの人達止めて下さいっ!?」
雅美ちゃん外に走ってった(汗
◇
その物青の衣をまとい金色の…
真「著作権かかりますから止めようね」
箪笥の中は青カビではなく金銀色の輝きて満たされていた。
「…カビにこんな力があるだなんて」
真が某研究所所属の博士みたいな事をつぶやいた。」
鰹節は予想の斜め上…金や銀色に輝くカビを生やし発酵ならぬ発光していた。しかもネオンサインのほうがまだ大人しいレベルだよ。
「美食家のマンガとかなら出てきそうな事になってるな」
健の言葉に男全員が納得する。雅美ちゃんはあまりマンガ読まずフラ〇デーみたいな週刊誌くらいしか読まないんだそうだ。
大人だなぁ。
飴色と言うか琥珀色に煌めいて、め〇〇の雫みたいになってるよ。
「削ります」
シュコシュコ…
キラキラ光る削り節を量産していると“クキュー…”と、健の腹が音を立てた。
「代わるから飯の支度頼む。…なんかみてるだけで食欲不振になりそうなのにやたら腹減るな」
「オレもそれ解るかも」
みんな同じ意見のようで、オレは味噌汁に合うおかずを考えながら台所に向かい合う。
先に、ちょっと味見。
「強い香りが鼻に抜けて、円やかなコクは舌と喉を…」
いや、美味いわ。
見た目あれなのにマジ美味いわ。
異世界で不思議な日本食材が爆誕でせう。
◇
キラキラ輝く味噌汁ではなく、ちゃんとした味噌汁が出来ました。
ダシを取った削り節で猫まんまにしたら…うめぇ。




