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暗躍…出来ず!

でもあなた…臭いますから~!残念っ!


翌朝、健とオレは真ちゃんに正座を強いられていた。


「今日は1日大人しく座っていてくれ」


「「はい」」



オレの方の塩辛は臭わないから大丈夫なんだけど、お風呂がエラい事になっていた。

惨劇もかくやというお風呂を誤魔化す事など出来る筈もなくバレました。


「…くさ」


「…ぷー( ̄∀ ̄)ーん…」


健から悪臭が漂っているがやり遂げた男は誇らしげだ。

シャワーは浴びせたのだが臭いが取りきれてない。

お風呂に入れぬ悪循環を苦境とも思わぬ男らしさ、思わず鼻も曲がります。


…くさ。


雅美ちゃんは「にゃあぁぁぁっ!?」とか言いながら目を覚まし、外に行ったまま帰って来ない。


健曰わく、お好み焼きいっちょあがり…だそうだ。


そのまま二人会話もないまま入り口に向かって静かに座っておく。いや、雅美ちゃんが帰ってきたら謝ろうと思うんだ。


…くさ。


帰って来ない(汗)因みに、隣では幼女が何処からともなく現る。健の臭いを嗅いでは汚物を見るような目をしてからまた何処かに消えていく。


健曰わく、勝手にストレージを出入りしているんだそうだ。


…ますます解せぬ、どんな関係なんだ。


窯から取り出した“なまり節”は、見事な“荒本節”になっていました。


カチカチになっていたから、カンナで削る。

見事な荒削り節が出来ました、今夜から美味しいみそ汁が頂けます。


今日は具なぞいらん汁だけにしよう。さて、これのガサガサした部分を削り、磨いてからカビをつけ保存するとカチンカチンの“本枯節”になるハズ。とりあえず、なまり節の時に半身に分けておいたから20本くらい確保できている。

納豆菌を利用した物を五本と普通に保存させる物をと用意しました。


真「納豆菌か…カビるかな?」

雅「ヌメ゛ヌメ゛してま゛すねぇ゛」


健「さぞかし粘りのある鰹節が出来そうだな」


雅美ちゃんが濁音化してるのは鼻栓を使用中だから、オレたちにそんな顔を見られても平気なほどとは…そんなに苦痛かねお嬢さん?


…くさ。


とりあえず、雅美ちゃんは健を怒っても許されると思う。



仕上げはオレの役目です。納豆節は五本ほど作り長細い箱に入れて別に保管する事に。


…保管場所どうしよう。


健「台所に箪笥でも設置するか?」


影「箪笥?」


健「この箪笥なら風通しも悪くないと思うんだけど…」


再び木工職人が現れるかと思いきや、廃墟にでもありそうなスカスカの箪笥。


影「何でこんな物を持ってたん?」


健真「「廃材で作った」」


ひょっこり顔を出した真ちゃんと健の声がハモる。

やたらと継ぎ足されてたり木の皮が張り付いてるのはそのためか。

木の皮で穴を塞ぐより新しいの使えよ。

けど鰹節を置いとくにはいいのかな?


どんな環境がいいんだろう?

まぁ、雅美ちゃんが一晩で出来るなんてフラグ立てたから放置しようか。


夕飯は具なしみそ汁と味噌漬けの白菜、麦飯で済ませた。


雅美ちゃんがお風呂入りたがっていたので明日は街へ行こうと思います。



海の家編終了?いえまだ続きます

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