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魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


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【閑話㉙】ピカピカの馬車と、ガルド特製の絶品BBQ

閑話をお読みいただきありがとうございます!

聖王国を晴れやかな笑顔で後にしたタクミ一行。

今回は、次なる目的地を目指す爽やかな青空の下、特製キャンピング馬車の洗車&撥水コーティング作業と、ガルドが豪快に腕を振るう野営BBQで賑やかに盛り上がる日常回をお届けします!

聖都ルミナスを旅立ってから数日。

特製キャンピング馬車は、新緑が眩しい広大な街道の脇にある清流のほとりで、ひと休みの時間を迎えていた。


「いやぁ、天気もいいし絶好のメンテナンス日和だね!」


腕まくりをしたタクミが、川から汲み上げた清らかな水でバケツを満たしながら爽やかに笑う。


聖王国での長旅や悪徳役人たちとの騒動を経て、愛用のキャンピング馬車には泥や埃がうっすらと溜まっていた。


「よーし、今日は馬車をピカピカに洗車して、ついでにガラスコーティングをかけちゃおう!」


タクミは【万能資材目録】から『高圧洗浄ノズル付きポータブル散水ポンプ』と『超濃縮泡シャンプー』、そして『高分子ガラスコーティング剤』を取り出した。


「おぉっ、タクミの小僧! 洗車か! 俺も手伝うぜ!」


ガルドが腕組みをして大股で歩み寄ってくる。


「我が師匠の愛車を磨くなど、一番弟子である私の役目に決まっておりますな! 拭き上げ用のマイクロファイバークロスは我が手にお任せあれ!」


作業着姿のバアルがどこからかバケツとスポンジを取り出し、やる気満々で胸を張った。


「セナも手伝うーっ! スポンジでモコモコにするーっ!」


「ふふ、私も拭き上げをお手伝いいたしますわね」


セナとフィオナも笑顔で加わり、一行は和気あいあいと洗車作業を開始した。


タクミが散水ポンプのレバーを引くと、川の水がシュバーッ! と強力なジェット水流となって馬車の泥汚れを一気に吹き飛ばしていく。


「ぬおっ!? なんだその勢いは!? 手で磨くより百倍早いじゃねえか!」


ガルドが驚嘆の声を上げる横で、バアルはシャンプーを泡立て、手際よく馬車のボディをモコモコの泡で包み込んでいった。


「よし、仕上げにこのガラスコーティング剤を吹きかけて拭き上げれば……完了だ!」


タクミがマイクロファイバークロスで車体をスッと一拭きすると――。


ピカーーーッ……!


太陽の光を浴びたキャンピング馬車が、新車以上の輝きを放ち始めた!


「な……なんという輝きだ……!? 馬車に我らの姿が鏡のように映り込んでいるぞ……!」


アルヴィスが手帳を落としそうになりながら車体に見入る。


「さらに、このコーティングは撥水性能がすごいんだよ。ほら」


タクミがパラパラと水をかけると、水滴は車体に染み込むことなく、まるで生き物のようにスルスルと玉になって弾け飛んでいった。


「うわぁぁっ! 水がコロコロ落っこちていくよーっ! 面白ーい!」


セナが手を叩いて大喜びし、フィオナも「まぁ……! これなら雨の日の旅でも泥がつきにくく、いつでも綺麗に保てますわね」と感嘆の声を漏らした。


馬車が見違えるようにピカピカになった頃、ガルドがニッとワイルドな笑みを浮かべた。


「へへっ、車体が綺麗になったところで、そろそろ腹が減ってきただろ? 今日の昼飯は俺に任せな!」


ガルドが川辺にセットしたのは、タクミが以前作ってくれた『ポータブル折りたたみ調理コンロ』と『遠赤外線セラミックプレート』だった。


「聖王国の港町で仕入れた極上の熟成肉と、獲れたての野草やキノコだ! 豪快にBBQといこうぜ!」


ジューーーーーッ……!!


香ばしい肉汁の脂が弾ける音とともに、なんとも食欲をそそる芳醇な香りが周囲に広がる。

ガルド特製の塩コショウとハーブの効いたタレが絡み合い、極上のステーキ肉が完璧な焼き加減で焼き上がっていく。


「さあ食え! 焼き立てだぞ!」


「いただきまーす!」


セナが熱々の肉を口いっぱいに頬張ると、その柔らかさとジューシーさに目を丸くした。


「おいしーいっ! お肉がすっごく柔らかくて、じゅわ〜って肉汁が出てくるよーっ!」


「うむ……! ガルド殿の焼き加減と、我が師匠の遠赤外線プレートの熱効率が見事に融合しておる! 噛むほどに旨味が溢れ出てくるな!」


バアルが熱々の肉を豪快に噛み締め、大満足で頷く。


「ふふ、清らかな川のせせらぎと青空の下でいただくお食事は、格別の美味しさですわね」


フィオナも焼き野菜を嬉しそうに口に運び、フィオナの横でガルドが「ガハハ! 姫さんに喜んでもらえりゃ最高だぜ!」と冷えたジュースを豪快に飲み干した。


「いやぁ、美味しいご飯を食べながら、次の街への準備もバッチリだね」


タクミはポカポカとした陽気と仲間の笑顔に囲まれながら、心地よい達成感に目を細めた。


洗車でピカピカになった愛車と、満腹になって満たされた仲間たち。

日常の温かなひとときを経て、一行の絆と英気は完璧に養われた。


「よし! お腹もいっぱいになったことだし、いよいよ新しい街へ向けて出発しようか!」


「「「オーーーッ!!!」」」


タクミたちの乗ったキャンピング馬車は、眩しい太陽の光を水玉弾く車体に反射させながら、新章の舞台――年中寒気と湿気に包まれた迷宮街へ向かって、力強く走り出すのだった!

閑話をお読みいただきありがとうございました!

洗車&ガラスコーティングDIYと、ガルド特製BBQで日常のほのぼの旅情をお届けいたしました。


次回からは、いよいよ新章開幕!

『霧と湿気の迷宮街(開拓都市)編』へ突入します! 年中じめじめしたカビと湿気に悩まされる迷宮街を、タクミの『強力除湿機&浴室換気乾燥暖房DIY』でどう劇的ビフォーアフターしてしまうのか!? お楽しみに!

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