↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
100/103

第70話:霧と湿気の迷宮都市と、カビだらけの冒険者ギルド

第70話をお読みいただきありがとうございます!

聖王国でのお役目を果たしたバランドと温かな別れを交わし、一行はいよいよ新章の舞台へ!

年中深い霧とジメジメした不快な湿気に包まれた開拓都市『迷宮街フォグヴェイル』へと到着したタクミたち。カビと湿気で全全滅寸前の冒険者ギルドを、いつもの無自覚な除湿&換気DIYで劇的ビフォーアフターします!

聖王国での祝勝会を終え、老技術者バランドを「学んだ技術で風谷の村を豊かにしてみせる」という頼もしい誓いとともに見送ったタクミたち。


特製キャンピング馬車は街道をさらに東へ進み、鬱蒼とした湿地帯を抜けて新しい開拓都市へと足を踏み入れていた。


「う……うへぇ……。なんだか急に空気が重たくて、服が肌にまとわりつくよ……」


馬車の窓を開けたセナが、うっとうしそうに耳をパタパタと動かした。


窓の外は、一歩先も見通せないほどの濃い霧に包まれていた。

重たく湿った空気が漂い、地面はぬかるみ、道沿いの建物や樹木にはびっしりと青カビや苔が生い茂っている。


「ここが『迷宮都市フォグヴェイル』……別名『開拓都市』ですわね。古のダンジョンから溢れ出る豊富な資源で栄える街ですが……年中、深い湿気と山霧に包まれていると聞いております」


フィオナが眉をひそめ、湿気で少し広がりかけた髪を気にするように撫でた。


「けっ、なんだこの湿気は! 大斧の刃にサビが浮いてきそうだぜ。これじゃ薪どころか服も乾かねえな」


御者台のガルドが不満げに鼻を鳴らす。


「ふん、魔導の観点から言えば、水と陰の魔気が停滞している愚かな構造。我が師匠の快適空間の前には、このような不快な湿気など一瞬で霧散しましょうぞ!」


作業着姿のバアルが頼もしく胸を張ると、タクミは馬車を降りて街の様子を観察し始めた。


「うーん、建物全体の通気性が悪すぎるね。それに、ここ……壁や床にカビが繁殖しまくってて、胞子の匂いが充満してるよ。住んでる人たちの健康が心配だな」


【万能資材目録】を起動すると、街の惨状が浮き彫りになった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【資材名】開拓都市『フォグヴェイル』冒険者ギルド支部

【状態】湿度92%(超多湿)、ブラックカビ・青カビの大量発生、換気不足、木部腐朽

【対策】強力ハイブリッド式除湿機、浴室換気乾燥暖房機、防カビバイオシート&珪藻土塗り壁

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「よし、まずは拠点となる冒険者ギルドへ挨拶がてら、このジメジメを退治しちゃおう!」


一行が足を踏み入れた『フォグヴェイル冒険者ギルド』の内部は、まさに地獄絵図だった。

湿気で書類はフニャフニャ、カウンターの木はカビで黒ずみ、強者揃いのはずの冒険者たちも「うう……カビのせいで咳が止まらねぇ……」「装備がカビだらけで重い……」と床に突っ伏して全滅状態になっていたのだ。


「うわあ……これは重症だね。よし、すぐに施工を開始するよ!」


タクミは【極限加工】を全開!

ポケットから資材を取り出し、数分足らずの怒涛の「除湿・防カビリフォーム」を開始した。


まずは壁一面にこびりついた不快なカビを『高濃度バイオ防カビジェット』で一気に除菌・消去!

カビだらけだった壁には、吸湿・放湿性能に優れた天然の『珪藻土(けいそうど)』を塗り張り巡らせる。


さらに、天井には『高効率・ポータブル換気乾燥暖房機』を取り付け、フロアの四隅には『コンプレッサー式・大容量強力除湿機』を配置してスイッチを入れた!


――ブォォォォン……!


除湿機が唸りを上げ、空気中の不快な水分を猛烈な勢いで吸い上げていく。


――施工完了。


「はい、出来上がり!」


タクミが手を叩いた瞬間、ギルド内の湿度92%のぬめっとした不快な空気は一瞬にして消滅!

サラサラとした爽やかで清潔な『新緑の高原のような空気』へと劇的に変化した。


「……は……!? え……っ!?」


床に倒れていたギルドマスターや冒険者たちが、驚愕して跳ね起きた。


「息が……息が吸いやすい……!? カビ臭さが消えて、服や装備がサラサラに乾いていくぞ……!?」


「なんだこの心地よいサラサラ感は……!? まるで真夏のじめじめした湿地から、爽快な初夏の高原に一瞬で移動したみたいだ……!」


「あふぅ……っ! 空気があまりにカラッと爽やかで、お肌もサラサラですわ……!」


フィオナが頬に手を当てて感動の声を上げ、セナも「お鼻がツーンとしないよーっ! すごーいっ!」とフロアを走り回る。


「フハハハ! これぞ我が師匠の除湿DIY! 年中湿気に苦しむ不快な迷宮都市を、一瞬にして『至高の快適リゾート空間』へ書き換えてしまったぞ!」


バアルが高らかに笑い、アルヴィスは興奮で血走りながら『迷宮都市・絶対防カビ・乾燥浄化陣(珪藻土&コンプレッサー除湿器)』と手帳に書き留める。


ガルドが大笑いしながらギルドマスターの肩を叩いた。


「ガハハ! おいマスター、驚いてる暇はねえぞ。タクミの小僧にかかりゃ、こんなジメジメ街なんて朝飯前なんだからな!」


カビと湿気に苦しんでいた冒険者ギルドは、タクミの無自覚なDIYによって一瞬で「カラッと爽やかな極上空間」へと生まれ変わった。

しかし、年中街を覆うこの超多湿の背景には、迷宮(ダンジョン)の奥深くに潜む「ある異変」が関係していて――!?

第70話をお読みいただきありがとうございました!

新章『迷宮街(開拓都市)編』が開幕!

カビと湿気で全滅寸前だった冒険者ギルドを、タクミの強力除湿機、珪藻土塗り壁、防カビジェットで一瞬にしてカラッとした快適空間に劇的ビフォーアフターいたしました!


次回第71話は、迷宮都市の深部に潜む湿気の元凶(ダンジョン)へと挑む準備回!

湿気で痛んだ武器や防具を『防サビコーティング&乾燥クローゼット』でメンテナンスする快適DIYをお届けします! 引き続き応援よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。