↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
96/107

第69話:聖王国の復興祝勝会と、港町からの『特製水産コンテナ』

第69話をお読みいただきありがとうございます!

悪徳枢機卿の支配を打ち破り、聖王国に温もりと平和を取り戻したタクミたち。

今回は、新しくなった温かな大聖堂で開かれる大復興宴会と、港町ポート・ヴィルから届いた衝撃の「冷涼・物流DIYグッズ」のお披露目回をお届けします!

大聖堂の床暖房と気密リフォームが完成してから数日。

『聖都ルミナス』は、これまでとは見違えるほどの活気に包まれていた。


悪徳枢機卿バルザックとその一味の不正はすべて暴かれ、街の過酷な重税は即座に撤廃。冷え切っていた聖都の市場には笑顔が戻り、温かな大聖堂には毎日多くの市民が安らぎを求めて足を運ぶようになっていた。


その日の夜、新生エルディニア聖王国の出発とフィオナの正当な大聖女復帰を祝うため、大聖堂のメインホールにて盛大な『大復興宴会』が催された。


「大聖女フィオナ様、そして我らに温もりと真の平和をもたらしてくださった大賢者タクミ様とご一行の皆様に……乾杯ーーッ!」


「「「乾杯ーーーーーッ!!!」」」


町長や神父たちの音頭とともに、大聖堂に響き渡る万雷の拍手と乾杯の声。

温水床暖房でポカポカになった床の上には、豪華な料理がずらりと並べられていた。


「ガハハ! 姫さん、見てみろ! あの冷たかった大聖堂が、こんなに大勢の笑顔で溢れてるぞ!」


ガルドが冷えたエールを豪快に飲み干し、感無量といった様子で笑う。


「はい、ガルドさん……! 一時はどうなることかと諦めかけていましたが、タクミ様や皆様のおかげで、こんなにも温かな日を迎えることができましたわ」


フィオナが胸の前で手を組み、うっとりと頬を緩めた。


「フハハ! 我が師匠の作られたこの床暖房とふわふわのクッションベンチがあれば、どんな硬苦しい宴も極上の癒やし場と化す! 実に快適な宴ですな!」


作業着姿のバアルもすっかり馴染んだ手つきで料理を楽しみ、セナは「お肉おいしいーっ! お部屋もあったかくて最高だよーっ!」と大はしゃぎだ。


そんな中、宴の会場へ港町ポート・ヴィルからの商隊が息を切らせて駆け込んできた。


「た、タクミ様! ポート・ヴィルの領主様と商工会から、聖王国の復興祝いとして『例の品』が届きましたぞ!」


運び込まれてきたのは、銀色に輝く巨大な金属製の箱――タクミが以前港町で伝授した『ステンレス製・高密度真空断熱保冷コンテナ』だった。


「おお……! ポート・ヴィルの名産、新鮮な極上大トロや生牡蠣、特製カニが、獲れたての鮮度のまま山盛りで届いたぞーっ!」


コンテナが開かれた瞬間、ぎっしりと詰まった保冷氷と、ピチピチと輝く新鮮な魚介類がお披露目され、聖都の技師や料理人たちが「バカな!? 内陸の聖都で、なぜ海沿いと同じ生の魚介が食せるのだ!?」と大驚愕。


「ふふ、以前港町で作った『真空パックシーラー』と『保冷コンテナ』を活用してくれたみたいだね。物流が良くなると、遠くの街の美味しいものがどこでも食べられるようになるからさ」


タクミが爽やかに微笑み、さっそく目の前で極上の刺身や海鮮焼きを振る舞うと、聖都の重鎮たちは「う、旨すぎる……! 氷で冷やされているのに、魚の甘みがそのままだ……!」「これもすべてタクミ様の流通革命のおかげなのか……!」と涙を流して舌鼓を打った。


アルヴィスは狂ったように手帳に『超遠距離・鮮度保持物流陣(真空保冷コンテナ)』と書き殴り、宴の盛り上がりは最高潮に達するのだった。


宴が静まりかけた深夜、温かなテラス席で夜風に当たるタクミの元へ、フィオナが静かな歩み寄ってきた。


「……タクミ様」


「フィオナ。宴会、楽しめた?」


「はい……! 本当に夢のようですわ。……ですが、タクミ様。故郷が平和を取り戻した今、私は……これからもタクミ様の旅にご一緒させていただきたいのです」


フィオナはまっすぐな瞳でタクミを見つめた。


「私の居場所は……タクミ様が作ってくださる、あの温かなログハウスと、皆様と過ごすこの快適な旅の中にありますから」


その言葉に、物陰から見守っていたガルドが不敵に口端を上げ、バアルも「我が師匠の側こそ、世界で最も快適な至高の聖域ですからな」と頷く。


「もちろんさ、フィオナ。みんなで一緒に、もっと世界中を快適にして行こう!」


タクミが力強く頷くと、フィオナの顔にこの上なく輝かしい笑顔が咲き誇った。


無自覚なDIY大賢者タクミたちの旅は、聖王国の復興を皮切りに、さらなる未開の地や新たな快適DIYの冒険へと向かって、力強く続いていくのだった――!

第69話をお読みいただきありがとうございました!

聖王国の復興祝勝会にて、第3部(港町ポート・ヴィル編)で登場した真空パックシーラー&保冷コンテナによる「流通革命DIY」が再登場! 新鮮な海鮮料理と温かな大聖堂で、フィオナの新たな誓いとともに『聖王国編』は最高のハッピーエンドを迎えました!


次回第70話からは、新章開幕!

聖王国を後にしたタクミ一行が向かうのは、年中霧と湿気に包まれた「古の霊峰・ダンジョン開拓都市」!? 湿気とカビに悩む迷宮街を『強力除湿機&浴室換気乾燥暖房DIY』で撃退する新展開をお届けします! 引き続き応援よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。