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魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


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第66話:聖都ルミナスへの到着と、冷たい迎賓館の劇的ビフォーアフター

第66話をお読みいただきありがとうございます!

開拓村の寒さを撃退し、ポカポカの温もりをもたらしたタクミ一行。

今回は、ついにフィオナの故郷である聖王国の首都『聖都ルミナス』へと到着!

厳重かつ重苦しい雰囲気に包まれた聖都の冷え切った迎賓館を、いつもの如く極上の「快適空間」へと劇的ビフォーアフターします!

イヴン村の村人たちに見送られ、さらに街道を進むこと数日。

特製キャンピング馬車の窓の向こうに、白い大理石の重厚な外壁と、天を突く幾つもの尖塔がそびえ立つ大都市が姿を現した。


『聖都ルミナス』。

エルディニア聖王国の首都であり、大聖堂を中心に広がる宗教と政治の権力中枢である。


「……着きましたわ。ここが、私の故郷……聖都ルミナスです」


馬車の窓から街並みを見つめるフィオナの声には、溢れる懐かしさと、どこか締め付けられるような緊張感が混ざり合っていた。


「外観は立派な大理石造りだが……なんだか街全体がどんよりと冷え切ってやがるな。悪徳枢機卿どもの権威主義がそのまま形になったみたいだ」


御者台のガルドが大斧の柄に手を置き、険しい目つきで白銀の大門を仰ぎ見る。


「ふん、形ばかり威厳を張って、中の環境を疎かにするなど愚の骨頂。我が師匠の快適DIYの前に、そのメッキをひっぺがしてやりましょうぞ!」


作業着姿のバアルが頼もしく胸を張ると、セナも「うん! タクミお兄ちゃんの凄さを見せつけてやろうね!」と小さな拳を握りしめた。


検問所での噂や実績(という名の暖房化ビフォーアフター)が届いていたこともあり、一行は聖導派の役人たちから腫れ物に触れるような扱いで入国を許可された。

通されたのは、聖都で賓客や巡礼の要人を迎えるために建てられたという超高級迎賓館『白銀館』であった。


しかし、足を踏み入れた瞬間、タクミは思わず眉をひそめた。


「うわぁ……天井が高くて大理石の壁は立派だけど、めちゃくちゃ底冷えするね。床からの冷気がダイレクトに伝わってくるし、空気が乾燥しすぎて喉が痛くなりそうだ」


タクミがすかさず【万能資材目録】を起動すると、迎賓館の環境が惨状として浮き彫りになった。


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【資材名】聖都迎賓館『白銀館』客室フロア

【状態】室温6℃、大理石の放射冷却、湿度15%の超乾燥、過重な装飾による生活動線悪化

【対策】蓄熱式ユニットフローリングの敷設、調湿・防音壁紙施工、間接LED暖色照明&加湿サーキュレーターの配置

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「威厳を保つのも大事だけど、これじゃ泊まる人が体調を崩しちゃうよ。よし、さっそく『快適スイート仕様』にリフォームしちゃおう!」


タクミは【極限加工】を全開!

作業着のポケットから資材を取り出し、数分足らずの怒涛の施工を開始した。


冷え切った大理石の床の上には、木の温もりが優しい『高断熱・蓄熱式ユニットフローリング』を隙間なく敷き詰める。

殺風景で寒々しかった壁には、優しく温かみのある木目調の『吸音・調湿壁紙』を貼り巡らせた。


さらに、中央には柔らかい光を放つ『調光・調色機能付き間接LEDスタンド』を配置し、お部屋の空気を快適に保つ『大容量・気化式加湿サーキュレーター』を設置!


ベッドにも、固いマットレスの上に『低反発多層ウレタンパッド』と『極上羽毛掛け布団』をセットした。


――施工完了。


「はい、出来上がり!」


タクミが爽やかに手を叩くと、重苦しかった客室は、一瞬にして『高級リゾートの極上スイートルーム』へと生まれ変わっていた。


「あふっ……!? なんという温かさ……! 足の裏からじんわりと優しい温もりが伝わってきますわ……!」


フローリングの上に足を乗せたフィオナが、ぽっと頬を赤らめて感嘆の声を上げる。


「うわああぁぁっ! ベッドがふわっふわで、まるで雲の上に浮いてるみたいだよーっ!」


セナもベッドにダイブし、羽毛布団に顔をうずめて大はしゃぎだ。


「フハハハ! これぞ我が師匠の真骨頂! 冷酷で冷え切った聖都の迎賓館を、一瞬にして至高の温もりに包むとは……! まさに空間の奇跡ですな!」


バアルが満面の笑みで絶賛し、アルヴィスは狂喜しながらノートに『聖導迎賓館・極上快適空間化陣(ユニットフローリング&加湿サーキュレーター)』と書き留めている。


「ガハハ! 姫さん、この温かさなら、明日からの交渉や大聖堂への乗り込みも万全の体調で挑めるな!」


ガルドが豪快に笑い、フィオナも力強く頷いた。


「はい、ガルドさん! タクミ様の作ってくださったこの温かな空間があれば、どんな冷酷な相手にも屈する気はいたしませんわ!」


タクミたちの「無自覚な快適DIY」によって、冷酷な聖都ルミナスの中心に誕生したポカポカの拠点。

いよいよ次回、フィオナの過去の因縁と決着をつけるべく、聖導派の枢機卿たちが待ち受ける『大聖堂』へと進撃の火蓋が切って落とされる――!

第66話をお読みいただきありがとうございました!

無事に聖都ルミナスへと到着し、冷え切った高級迎賓館をユニットフローリングや低反発マットレス、加湿サーキュレーターで劇的ビフォーアフターしました!


次回第67話は、ついに悪徳枢機卿たちが仕切る『大聖堂』へ乗り込みます! 冷たい石造りの大聖堂や権威主義の冷酷な玉座を、タクミのDIYがどう叩き直してしまうのか!? 引き続き応援よろしくお願いいたします!

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