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魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


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第64話:押しかけてきた悪徳役人と、自動快適バリアの撃退

第64話をお読みいただきありがとうございます!

オラリアの教会をポカポカの「癒やし空間」へと劇的ビフォーアフターしたタクミたち。

今回は、その異変(あまりの快適さ)を聞きつけて押し寄せてきた聖導派の悪徳役人たちを、タクミの無自覚なDIYグッズと快適バリアであっさり撃退(改心?)してしまう爽快回をお届けします!

「ええい、どけい、どけい! 聖導派の代官バルド様のお通りだ!」


ポカポカと温かい春の陽気に包まれた教会の扉が、バシャーン! と乱暴に押し開けられた。

入ってきたのは、ギラギラとした金装飾の鎧を身にまとった肥満体の男――聖導派の地方役人・バルド代官と、十数名の武装兵たちだった。


「ぬ……!? なんじゃこの部屋の温度は……!? 外は凍えるような寒さだというのに、なぜこの教会の中だけが温風で満ちておるのだ!」


バルド代官は、足元からじわりと伝わってくる心地よい温もりと、適度に潤った空気に驚愕し、目を丸くした。


「い、異端だ! 神聖なる教会の厳格な冷気を損ない、このように軟弱で心地よい空間を作り出すなど、悪魔の所業に違いない! おい、そこの不審者どもを引っ捕らえよ!」


バルド代官が肥満した指でタクミたちを指さし、兵士たちが一斉に槍を構えて踏み出そうとした――その時である。


「……おい、そこまでだ」


ドスンッ! と重厚な音が響き、ガルドが巨大な大斧の柄を床に突き立てた。


「おいおい、役人さんよ。せっかくタクミの小僧が手入れして、皆が温まれるようにしてくれた場所に、そんな汚ねえ土足で上がり込もうってのか? 礼儀ってもんを教えてやろうか」


「ひっ……!? き、貴様は……元・聖王国最高剣士のガルド……!? なぜ貴様がここに……!」


ガルドの威圧感に、兵士たちが一斉に退散しかける。


「ふん、民の暖を奪おうとする愚か者め。我が師匠の作られた『極上の快適空間』を汚す者は、この我が作業着の拳で叩き潰してやるぞ!」


作業着姿のバアルが不敵に口端を上げ、拳を鳴らす。その背後に見え隠れする絶対的な魔王の威圧感に、バルド代官はヒィッと悲鳴を上げた。


「ま、待て! 押し通れ! 異端の設備を撤去し、この建物を没収するのだ!」


悪あがきをする兵士たちが一斉に長椅子へと押し寄せようとした瞬間――。


「あ、危ないから入ってこないでね。玄関の足元、滑り止めと泥落としマット敷いてあるから」


タクミが【万能資材目録】から取り出し、入口に設置しておいた『強粘着吸着泥落としコイルマット』と『高磁束防犯センサーライト』が自動作動した。


ピカァァァッ……!!


「ぐあぁぁっ!? 眩しいぃぃっ!?」


「なんだこの足元は!? 足が吸い付いて離れん……! 鎧の重みで身動きが取れんぞ……!?」


高輝度センサーライトの眩い光(人感LED)に目を射抜かれ、強力なコイルマットに泥だらけのブーツをガッチリと捕縛された兵士たちが、次々とその場にひっくり返っていく。


さらに、タクミがドア枠に貼っていた『高密度ウレタン隙間テープ』の気密保持結界が作動し、悪意を持って進入しようとしたバルド代官たちを「ぽよん」と柔らかく弾き返した。


「ひいいいっ!? 門が……神聖な防衛壁に変わっておる……!? わ、我々の邪気が弾き返されるぅぅっ!」


「いや、単に靴の泥を落としてから入ってほしいのと、ドアを乱暴に開けると隙間風が入るからクッションテープを貼っただけなんだけどな……」


タクミが首をかしげる横で、バルド代官はコイルマットに顔面から突っ込み、完全に土下座の姿勢で固まっていた。


「ひぃぃ……! お、お許しくだされぇぇっ! 寒さで正気を失っておりましたぁぁっ!」


「あらあら……。代官様、そんなに寒かったのですか? ほら、この暖かいハーブティーでも飲んで、頭を冷やしてくださいな」


フィオナが、温水床暖房でポカポカになったベンチを指さし、温かいハーブティーを差し出す。

恐る恐る一口飲んだバルド代官は、ポカポカのベンチに腰を下ろした瞬間――。


「う、うわぁぁぁん……! なんという温もりだぁぁっ! 最近、枢機卿様からの重圧と過労で腰痛が酷かったのだ……! この椅子、腰に優しすぎる……っ!」


まさかの号泣。

冷酷だった悪徳役人は、低反発ベンチの圧倒的なクッション性と床暖房の温もりに完全敗北し、その場で改心してしまった。


「わ、わかりました! この教会のリフォームは特例として認めます! いや、むしろ我が館にもこの『ペレットストーブ』と『モコモコ椅子』を導入させてくだされぇぇっ!」


「え? ああ、いいですよ。材料費と施工費さえ払ってくれれば、どこでも劇的ビフォーアフターしますからね!」


タクミが営業スマイルで答えると、アルヴィスは誇らしげに手帳へ『改心陣(床暖房&泥落としマット)』と書き込み、ガルドは「ハハハ! 姫さん、これでこの街の教会も安心だな!」と豪快に笑った。


こうして、聖導派の刺客すらもDIYの快適さで丸化し、タクミたちの「聖王国ビフォーアフターの旅」は、さらに拍車がかかっていくのだった!

第64話をお読みいただきありがとうございました!

教会の異変を聞きつけてやってきた悪徳役人たちも、人感センサーライトと泥落としマット、そして温水床暖房の快適さによってあっさりと改心してしまいました!


次回第65話は、さらに王都へと近づくタクミたち。途中の「冷え切った開拓村」で、寒さと湿気で病に倒れる民のために「ペレットストーブ&断熱二重壁DIY」を披露します! 引き続き応援よろしくお願いいたします!

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