↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔境に自分好みの家をDIYで建てたら、居心地が良すぎて「絶対不可侵の神殿」と拝まれていた件  作者: dapon


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/107

第32話:乾いた風と、地を駆ける水のライン

第32話をお読みいただきありがとうございます!


超硬チップドリルで固い岩盤を穿ち、無事に地下水脈へと到達したタクミたち。


今回は、過酷な乾燥地帯特有の「水が途中で蒸発してしまう問題」と「家の中にまで侵入する砂嵐対策」を現代DIYのテクノロジーで劇的に解決します!

「水だ……! 本当に水が湧き出てきたぞーっ!!」


ドノバンたちの歓声とともに、削られた地下深くだから冷たく澄んだ水が吹き出した。


しかし、その喜びも束の間。地上に引いた水路を流れ始めた水は、激しい日差しと乾燥した強風によって、集落へ届く前にグングンと蒸発し、砂に吸い上げられて干からびていってしまう。


「くっ……! せっかく水が出たというのに、この日照りとカラカラの風のせいで半分も届かん……! それに、また砂嵐が吹き荒れて水路に砂が溜まっちまう!」


ドノバンが悔しそうに地たたみを打つ。荒野の過酷な気候は、容赦なく開拓民たちを追い詰めていた。


「地上を剥き出しのまま流せば、蒸発と砂の混入は避けられません。それなら――水路ごと地中に隠してしまいましょう!」


タクミは頼もしく笑うと、さっそく【万能資材目録】と【極限加工】を起動!


「薬品や日光に強く、柔軟で破損しにくい『高密度ポリエチレン製・地下埋設用パイプライン』を敷設します! 水脈から集落の貯水槽までダイレクトに繋ぐことで、蒸発量をゼロにし、砂の混入も100%防ぎます!」


タクミの手によって、地上から深さ1メートルの地中に太い黒パイプが張り巡らされ、一瞬で埋め戻された。


集落の中央に設置された受水槽の蛇口をひねると――


――ジャァァァァァッ!!


「「「う……うおぉぉぉぉっ!! 冷たくて綺麗な水が、勢いよく溢れ出てくるぞ!!」」」


砂ひとつ混じっていない澄み切った地下水が、湯気ならぬ冷気を立てて水槽を満たしていく!


「水路を地中に沈めることで太陽熱と風を完全に遮断する……! まさに『不可視の流血脈』……!」


アルヴィスが目を輝かせてノートにペンを走らせる。


「さらに、集落全体を砂嵐から守るために、風上側に『高密度ポリエチレン製・防風防砂ネット』と『アルミ製・傾斜ルーバーフェンス』を設置します!」


強風の勢いを殺す特殊な網目の防風ネットと、砂を下に落として通り抜けさせないルーバー構造のフェンスが集落の周囲を囲むように立ち上がった。


直後、ゴオッと荒野特有の砂嵐が吹き荒れたが――


――サワサワ……。


「な……!? 風の勢いが弱まり、いつもなら部屋の中までジャリジャリに入る砂が……まったく飛んコンないだと!?」


集落の中に立つドノバンは、目を開けたまま静かな風を感じて目玉を飛び出させた。


「ネットで風圧を分散させ、ルーバーで砂粒を物理的に叩き落としています。これで家の中でも快適に過ごせますし、洗濯物も砂まみれになりませんよ!」


「水が無限に届き、砂嵐の中でも目を開けて暮らせる……! タクミ殿、あんた方は神か……神の遣いなのか!?」


ドノバンと開拓民たちが、溢れ出る水を抱きしめながらボロボロと涙を流して感謝するのだった。

第32話をお読みいただきありがとうございました!


地下埋設パイプラインによる蒸発ゼロの送水と、防風ネット&ルーバーフェンスによる砂嵐対策で、乾燥荒野のインフラが激変しました。


次回第33話は、日中の殺人的な暑さと夜間の猛烈な冷え込み(寒暖差)に苦しむ荒野の住居を、遮熱塗料とアルミ遮熱シートDIYで「昼涼しく、夜温かい魔法の家」に変身させるお話です! 引き続き応援よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。